がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

守破離について

めでたく寺子屋*1も本格的に動き出し。多分いちばんの根幹にある「守破離」について…調べるとまぁ色々とあるある。
なによりもポイントなのは「起源ってか原典がもう一つ不明」。


とりあえず、概ね3つほどあるようで。

って感じに諸説ぷんぷんみたいです。


割合に信じられているのは「世阿弥」の風姿花伝の芸能論…って話なのですが。
調べてみると

  • 実際に随分古くにありはしたが、世に出たのは「明治四十二年に安田善之助の所蔵の古伝書群が吉田東伍にあずけられ、それが『世阿弥十六部集』の校刊となった」あたり。それまではそれぞれの能楽の家に口伝として記憶されたまま、能楽史を生々流転していた。

ようです。
ちなみに余談ですが、「上手は下手の手本、下手は上手の手本」 「融合の精神」など、素晴らしい内容が多いですっていうかそのまんまウチラに使えます。
ただ、どうも風姿花伝自体に載っていたのは「序破急」であって「守破離」ではなかったようです。
で、さらに反転するのですが。東北大学名誉教授学士院会員の源了圓氏が「守破離のベースに序破急がある」とかって話をして、どうもそこからの派生のようです。


次に。
千利休の歌ですが、このようなものがあるそうです。
「規矩(きく)作法 守りつくして 破るとも 離るるとても 本(もと)を忘るな」


そんでもって。
川上不白という、江戸中期の茶道江戸千家の祖が記した「茶話集」に「守は下手、破は上手、離は名人」。
また、同じ人物の別の書籍「不白筆記」に「守はまもる、破はやぶる、 離ははなると申候。弟子に繁るは此守 と申所計也。弟子守を習盡し能成候へば自然と自身よりやぶる。これ上手の段なり、さて、守るにても片輪、破るにても片輪、この二つを離れて名人なり、前の二つを合して離れてしかも二つを守ること也」。
って記述があるそうです。


いずれにしても。どんな道においても基本は一緒なのですな。
最後に、別所でみつけた名文を。


忠実すぎる「守」は形骸化に陥りやすく、安易な「破」は混乱を招き、軽薄な「離」は不安を解消できない。

*1:こーゆー名前で勉強会やってるです