がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

ビジネスにならない誠意はむしろ有害

元ネタはこちら。
誠意は赤字に耐えてこそ…瀬戸際エンジニアのバラード/Tech総研
http://next.rikunabi.com/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001455&__m=1


とりあえず一言目の感想「あぶねぇなぁ」。


まず何よりも「ビジネスとしてコストを見ていない」点がなによりもアウト。「自分が稼働したらいくらかかるのか」くらい把握するのは当然以前の話(上司なら、部下の稼働コストも一通り把握してなきゃいけないんだけど)。
ついでに言うと。少なくとも知っているかぎり「誠意で赤字でも何かをやってあげよう」という好意は、大抵ろくな結果を生まない。正直。クライアントは「ああここまでやってくれてあの金額なのね」程度にしか認識しないので、結果としてクライアントのコスト感を大きく間違えさせるので後々より一層の不幸を産みます。
次に「お前らじゃムリだよ」で自分だけで行動しちゃってるのが非常にNG。失敗こそよい勉強のネタなのに、それを使って教えないでどこで教育するの?
こういう事をするから、ノウハウがちゃんと下に伝わらないんです(いやまぁ実際書いてないところでちゃんと教育してる…と信じたいんですがねぇ。ええ)。


この手の、一見「美談に見える」話の裏には、正直「倦んずあり」としか言いようがない汚いものがミエミエです。
具体的には「お金を含むコストは払う気ないけどものは完璧ってところまでそれこそ永遠の時間をかけてでもちゃんと作ってよ」という発注者側(金を持っている側とかいうとわかりやすいですねぇ)のお殿様意識。
つまり「あげないけど頂戴」と言っている訳で。
そんな「どろんどろんな話」を、誠意とかいう単語でラッピングしてるだけなわけです。


なんていうか…便利な単語には気をつけないと、その裏に隠された恣意に時々飲み込まれてしまいます orz
まぁ…「悪意のない純粋な思い」は、それはそれで「ついつい答えたくなってしまう」のである意味「恣意的である以上に」危険ではあるのですが(苦笑