がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

償う事 謝罪する事 赦す事

直接のきっかけはTV経由で見た さだまさしさんの「償い」という歌とその由来。


常々思っている…というか違和感を感じているのですが。
よく。悪さをしでかした人が「赦してくれるんなら謝ります」という類の発言を耳にします。
聞いた事ありません?
「どうせ謝っても赦してくれないんでしょ? だから謝りません」
「謝ってるでしょ? なのにどうして赦してくれないの!?」
「謝ればいいんでしょ? ごめんなさい!! ほらこれで気がすんだ!?」
なにかいつも思うのですが…謝るという事を。謝罪するという行為を。何か根底から一式全部勘違いしているんじゃないでしょうか? こういった御仁たち。


相手になにがしか、大変に申し訳ない事をした。
相手に対して「赦してくれ」なんていう要求を、さらにその上で突きつけるなんて事が、間違ったって出来るわけはない。
それでもなお、ただただ相手に対して申し訳ないという思いを伝え、詫び、頭を下げるしかない。
その思いが、その行為が、「謝罪する」というものなのではないでしょうか?
相手が赦してくれる事を前提にした、引き替えにした謝罪は、私には到底それは謝罪にはみえません。


さだまさしさんの「償い」。
恐るべきことに、おおよそ一式「事実」だそうです。
そこには。償いきれない過ちと。ただただ心から詫びる姿と。赦し得ない出来事を赦す姿が描かれています。
是が非でも、歌詞を見つけて読んでみてください。
可能なら、歌を聴いてみてください。

手紙の中身はどうでもよかった それよりも
償いきれるはずもない あの人から
返事が来たのが ありがたくて ありがたくて
ありがたくて ありがたくて ありがたくて

謝罪してなお赦されないの「が」あたりまえ。しでかしたのはあなたなのですから。
それでもなお、詫びる気持ちを。
あなたは、持つ事ができますか? 実行することができますか?


相手の、本当に本心からの謝罪を聞いた時に。
何時か。あなたは相手を赦す事ができますか?