がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

規則と現実

まず。
規則(法律とかその他諸々)が「完璧である」なんていうのは夢のまた夢でございます(じゃぁその先は「一瞬の光の矢」なのかなぁ、とかいう横道はおいといて)。
っつか規則が十全かつ完璧であるのなら、法改正とか必要ないはずですしねぇ。


つまり「現実と規則にはある程度の乖離がある」というのは、とりあえず議論の俎上に上げるほどのものではないと思います。
で…問題なのは。ここから先、2パターンに分かれるんですね。


一つは「現実をベースに規則を改変しようとするタイプ」。もう一方は「規則をベースに現実を改変しようとするタイプ」。
善し悪しを論じるのは少々無謀に近い試みなのですが…とりあえず両タイプの「まずい傾向」を少し考察してみましょう。


まず「現実をベースに規則を改変しようとするタイプ」。
こっちは簡単で、悪く出ると「規則を軽んじる」傾向が見受けられます。
もちろん規則を杓子定規に守る事が常によいわけではないのですが。そうは言っても「原則」としての規定があるわけですから。
相応の理由なく規則を軽んじるのは、少なからず弊害がでます。
ちなみに技術者はこっちのタイプが多いですね。


次に「規則をベースに現実を改変しようとするタイプ」。
概ね2方向の「問題」があります。
一方は「規則を絶対視する」傾向。本来、規則なんてのは「不完全きわまりない」ものであるはずなのですが。規則に対して「異論を唱える」だけでもNG、なんていう方が時々いらっしゃいます。教育系に多いですね。
次に「規則の解釈をねじ曲げる」傾向。不完全な規則を「現実にそぐわせるためにある程度解釈で運用回避する」のは、ある程度までは必要悪だと思うのですが…ある程度を越えるとただの悪になります。ただ、そのさじ加減は難しい上に鈍ってくるので…大変に悩ましいところです。お役所系とか大企業系が割合にこの傾向が強いでしょうか。


規則は「不完全」であり、でもそうはいっても「とりあえず考察のベースになる骨格ではある」というのを、常に意識していたいところです。