がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

えっ、なんでPHPでVisual開発なんかしなきゃいけないの?

元ネタ
えっ、まだPHPでVisual開発してないの?
http://www.atmarkit.co.jp/fcoding/articles/d4php/01/d4php01a.html


えと…グラフィックス/ヴィジュアル/絵の類が、文字では出来ない知覚への刺激を与えたりその他、結構な情報量を持っている事は否定しません。
ただ…それが「どれだけの容量」を食うかは。単にファイルサイズを比較するとかいう手段でもわかるとおり、やっぱり結構莫大です。
そのあたりを前提にして。

筆者は、デスクトップ、Webを問わず業務系アプリケーションを作っていますが、こうしたアプリケーションでは、たくさんのボタンやエディットとグリッドがタブ上に大量に並ぶ画面構成となります。業務系アプリケーションを作成される諸兄の中には、「どうしてPHPではビジュアル開発ができないんだ!」とお嘆きの方も多いかもしれません。

えと…そも「制御がしんどいほどガジェットが縦に横に並ぶ画面」が、使いやすいのでしょうか? っつか本当に必要なのでしょうか?


でまぁ記事を読み進めてみるのですが。
PHPでもビジュアル開発だ!」であるサンプルコード…なんていいますか…非常にGUIではあるのですが、同じくらいに「HTTPの世界観とは全く異なる」なぁ、というのが正直な第一印象です。
且つ、個人的には「JavaScriptがあたりまえのように出てくる」のにも、奇異を感じまくりです。


えと…いわゆるGUIアプリケーション(XlibとかQtとかGNOMEとかWin32APIとかAWTとかSwingとかJava J2MEとかDojaとかObjective-CCocoa Frameworksとか…気がつくと色々やってるもんだw)を複数やっていると気付くのですが。
HTTPとGUIの世界観って、割合根本的な部分から「違う」んですよね。
上っ面は多分似ているのでしょうが、中身とかバックヤードとかそのあたりは「根本的に思想レベルから異なる」です。
で…うんまぁ。以前に、ASP.netを微妙に調べたことがありまして…まぁ若気の至りで「ASP.NETで(無理やり)開発」とかいうあやしぃブツを書いた事があるのですが…ほぼ同じ事を感じました。
つまり「いわゆるGUIアプリケーションしかしらない人が、HTTPの世界観をしらないまま理解しないままWebアプリが作れるようになりますように」っていう思想背景が見え隠れするっていうかモロ見えなんですよね。


ここで。
例えば「素人さんがお遊びで」手を出すラインであれば、おいちゃん別になんもいわんです。全ての人類が常にあらゆる方面で「プロフェッショナルなスキル」なんてそも土台無理ですし。っつか最近クッキングトイ大好きだしw
でも。「プロがお仕事で作る」のに、その技術の背景世界観哲学を理解把握もせずにただ「楽だから」で、それで本当によいのでしょうか?
っつかおいちゃん的には「嫌」です。
より具体的には「その奇妙なツールが用意したレールの上以外を走ろうとするととたんにどえりゃぁ苦労する」上に、大抵の場合において「お客様は皆 少しずつ狂ってる*1」もんですから。

「普通のGUIで好ましい作り/インタフェース」が、HTTPに馴染むとは限らんのですが…そのあたりで「判断基準を常にGUIでしか考えない」ブツを作ったりされると…その後のメンテナンスで苦労することといったらあなた… orz
まぁ結果的に色々と苦労が多いんですよっていう実利面で嫌です。別に「厳格な原理主義」とかではなくて(っつか、そも「厳格な原理主義」だったら、多分Linuxなんて認められないw)。


んと…素人さんが使うツールには「安全性」と、そのために「結構強固な隠蔽性」が不可欠だと思うです。
ただ同じくらい、プロが使うツールには「限界まで切り込める」あたりと「必要であれば隠蔽したものを全部おっぴろげて開示できる」のが不可欠だと思うです。っつかそこで「自己の安全をまもりつつギリギリまで性能を引き出す」からこそのご職業でしょ?


例えば。
HTTPからJavaScriptからその他諸々一通り全て「把握した上で」、便利な部分だけ「ヴィジュアルなツールを使う」のは、多分ありなんだろうと思うんですよ(おいちゃんはただの一度たりとて「便利だ」と思った事ないので推測に過ぎませんが、まぁ多分有用な場面はあるんじゃないかと予想)。
ただ…知っている限り見聞きしている限り。その辺を「踏まえずに」使っている人が少なくないあたりで…割合にめっさ憂慮しております。


道具は使うもの。
使われたり、ましてや振り回されたりしちゃ如何と思うのですが。
どんなもんですかね?

*1:元ネタ:我々は皆 少しずつ狂っている