がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

「ドレイファスモデル」或いは「ドレイファスの技能習得モデル」或いは「技能習得の5段階モデル」

ちと今後あちこちで使いそうなので、備忘録兼ねて。
memoなので。文体がめちゃんめちゃんなのは気にしちゃいけないw


初心者
・状況(コンテキスト)とは無関係に、規則通りに振る舞う
 規則から外れるような事は期待できないし、コンテキストに応じた対応という事も出来ない


中級者
・限定された周囲の状況に多少目が配れる
 少しだけ、規則から外れた動きも出来るようになる
 しかし、「全体を見る」ような俯瞰的視点は存在しない。あくまで「局所」を前提に見る


上級者
・目標によって臨機応変に振る舞う
・既存の概念を応用することで、問題を探し出し、解決することが出来る
・「該当プロジェクトの全体」は見えてきているが「技術としての全体」は未だ見えるに至っていない
守破離の守が概ね出来ている状態


熟練者
・全体像が「必要」になる
・自己補正/振り返り/自己(他者の経験を含む)フィードバック が出来る
・「技術としての全体」に目が向き始める
守破離の破が概ね出来ている状態


達人
・直感によって動ける
・「今までの総ての経験」から、状況に応じたものを適切にチョイス出来る
守破離の離の状態に達している感じ


どこぞの漫画にありましたが。
「直感というものが総合的瞬間的判断だとするのであれば、彼女にはそれを行使するに足るだけの資格があります」。つまり達人ってのはそういう領域なんだろうなぁ、と。
直感って単語がいやなら。
「今までの人生の中の膨大な、通常であれば"無関係だろう"と切り捨てるようなものまで含めたあらゆる情報から、ほぼ瞬時になにがしか有用であるか、或いは有用である可能性があるものを引っ張ってこれる能力」。


日本の企業の典型から考えると…
ごくわずかな「上級者」がいて(いるはずだよねぇ…いるといいよねぇ…いてくれるといいなぁ…希望くらいは持ちたい…)。
各チームに、チームリーダとして「中級者」が1人2人。後はすべて「言う事を唯々諾々と聞いてくれる初心者」。
で。
現実問題として、上級者もどきが実際に「上級者である( == 「既存の概念を応用することで、問題解決が出来」「目標によって臨機応変に振る舞う」)」という判定にたいしてほぼfalseのreturn値を返してきてくれるので orz


つまりは結果として。


「問題解決も出来ず、臨機応変にも振る舞えない」上級者もどきが問題を、問題のまま(そこそこの確率で「問題である事さえ、問題を孕んでいる事さえ認識しないまま」)中級者におろし。
「自分の範囲内だけの局所最適化が関の山で、かつその局所最適化すらも甘い中級者」が、問題点孕みっぱなしの、且つ、ご無体な指示を出し。
「唯々諾々と規則通りに振る舞う」初心者が作業して。つまり「問題点を孕んだままのものを実装するから、問題を顕在化させて」。
で。
問題が起きると(っていうか起きるし)「最終的に作業をした初心者が悪い」って事で、トカゲのしっぽカウンターを一つ(場合によってはそれ以上)消費して。
「トカゲのしっぽカウンターがemptyになる」のと「偶然にも何となく形っぽいものができあがる」のとどっちが早いか、っていうデッドレースが展開され −以下検閲削除−


(暗転)(明転)


は、今いったい何を………
まぁおいといて。
とりあえず。「上級者」程度はstart lineで、ある程度の数の熟練者と、最低数名の達人が。やっぱりprojectとしては欲しいなぁとか思うわけですよ。
無論、初心者中級者は上級者につけて「見習い(プレアデンス)」ってことで。


ソフトウェア職人気質と合わせて考えると、かなり面白そうかなぁ。
いやまぁ「現実のあんまりの乖離っぷりに涙が止まらなくなるだけ」って話を否定はしないけど B-p