がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

ユートピア、って、確か…

アジャイルソフトウェア開発宣言
http://agilemanifesto.org/iso/ja/

私たちは、ソフトウェア開発の実践
あるいは実践を手助けをする活動を通じて、
よりよい開発方法を見つけだそうとしている。
この活動を通して、私たちは以下の価値に至った。


プロセスやツールよりも個人と対話を、
包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、
契約交渉よりも顧客との協調を、
計画に従うことよりも変化への対応を、


価値とする。すなわち、左記のことがらに価値があることを
認めながらも、私たちは右記のことがらにより価値をおく。

うん、非常に素晴らしい価値観だと思うです。


えと…


プロセスやツールを、理解もせずに乱用して、個人間には「指揮命令系統」だけで対話どろこか挨拶すらもろくすっぽない現場とか
包括的というか「印刷したときの分厚さ」だけを求められるような(「変数一覧がない」とか言われたのはほんの2〜3年前だ orz)ドキュメントとか
あるいは「無謬性に彩られたありえない要求」とか
さらには「社内調整がまったく出来ていない、矛盾とミステリーとセンスオブワンダーに彩られた要求」とか
「動くソフトウェア」以前に「せめて矛盾がない要求仕様がほしいなぁ」とか
歩み寄るつもりなんてまったくなくて、でも一方で「後で無理を通すために」契約書すらないとか*1
とにかく上に提出した計画を「計画通り」に進めることだけに熱心なお方とか
開発時間と開発金額は「固定」だけど要求は「増える方向にのみ」変化に対して唯々諾々と柔軟かつ無制限に対応してくれて当然だ、とか
変更は「いった次の瞬間には出来ている」と疑わず、納品の前日夜半に平気で仕様変更を出してくるとか


そういう「悪夢としか思えないような」環境さえなければ、この宣言は非常に素晴らしいと思うわけです。
で。実際はというと…


「どうみても理不尽かつありえない、でも現実」
vs
「普通に考えて理にかなっていて穏当な、現実には決して存在しない理想的な幻想」


という、素晴らしい構図がここで見えてくるわけですね。
…ど〜したものやら orz

*1:下請法違反の可能性があるので気をつけましょう:PL法対策w