がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

判定値でみても仕方がないんだが…

インスパイア元
■新卒に言う即戦力とは何だろう
http://el.jibun.atmarkit.co.jp/101sini/2012/05/skkpart-3-551e.html


まぁ、新卒に限らず。
以前から思っていたのですが…まとめると「見るべきは持っているダイスの種類&数と修正値」であって「判定値」見てもあんまり意味ないざんす。


限りなく脱線をしてから本筋に。
サイコロがあります。TRPGゲーマーは大抵「ダイス」っていいますが。
一般的に知られているいわゆる「サイコロ」は、6面体なので、あれは「6面ダイス」と呼称します。
わざわざ6面というからにはほかにも種類がありまして、ポピュラーなところで、4面、6面、8面、10面、12面、20面があります。また、少しマイナーになると、30面と100面が存在します。


通常、TRPGゲーマーの表記規則として、例えば
2D6
なんてのが存在します。Dはダイスを意味して、その左側は「サイコロを振る数」、右側は「サイコロの種類」を意味します。
ですので、2D6は「6面ダイスを2つ振る」を意味します。


また。実際には「2D6+3」とかいう修正値がつくこともあり、この場合「6面ダイスを2個振って出た値に+3する」を意味します。


もうひとつ。ゲームにもよりますが「クリティカル(critical success、またはcritical hit)」というのがありまして、通常より「よい数字」になります。
「絶対成功」を意味するものもありますし、数値が増えるものもあります。
今回は「そのダイスの最大値を出したら振りたし」としてみましょう。
6面ダイスで6が出たら「もう一度そのダイスを触れる」わけですね。
これで、2D6であっても13以上を叩きだせる可能性が、可能性としては、残っています。


さて。
ここで、あるビジネスで、Aさんが20という達成値を叩きだしました。
その実績を前提に「達成値22が必要なビジネス」を、Aさんにやらせるのは適切でしょうか適切ではないでしょうか?


大抵の場合「今回20の達成値を出すことができたんだ22だってきっと出せるはず」となります。


が、ここで、Aさんの「振ったダイスと修正値」をみてみましょう。
並行世界αのAさんのダイスは「10D6+3」でした。…期待値38*1のはずなのですが、まぁダイス目が悪かったんでしょう。
並行世界βのAさんのダイスは「5D6+2」。期待値19.5…まぁぎりぎりですねぇ。
並行世界γのAさんのダイスは「2D20」。…期待値はともかく、ちょっとふれ幅がでかいので、少々ばくちの様相を呈しています。
並行世界δのAさんのダイスは「3D6」。クリティカルが1回でないと達成できません。「たまたまラッキー」の気配がむんむんです。
並行世界εのAさんのダイスは「1D6」。…クリティカルを連発したんですねぇ。綱渡りというより「期待しちゃいけない」結果です。


さて。各並行世界のAさんに「期待値22」のお仕事を、渡せるでしょうか?
「並行世界εのAさん」あたりに出すと、なにか色々とおもしろそうではあるのですが。


なんだかんだ、特にビジネスにおいて「結果」ってのは大事です。ただ、その結果「だけ」を見ちゃうと、結構ひずみます。
皆さん、サイコロを振ってでた「値」は見るんですけど、その人の持ってる「サイコロの種類&数と修正値」には、あんまり意識を払っていないケースが多いんですよね。


いつも気になっているので、ちと書いてみました。

*1:クリティカルによる振り足しを含まない