最近読んだ小説より引用。
- 作者: 佐島勤,石田可奈
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2011/08/10
- メディア: 文庫
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P122〜
例えばね、ウチの道場では、入門して最低でも半年は、技を教えないの
最初に足運びと素振りを教えるだけ。それも一回やって見せるだけで、後はひたすら素振りの繰り返しを見ているだけ。
そして、まともに刀を振れるようになった人から技を教えていくの。
……それじゃあ、いつまで経っても上達しないお弟子さんも出てくるんじゃない……?
いるね〜、そういうの
そして、そういうヤツに限って、自分の努力不足を棚に上げたがるんだな。
まず、刀を振るって動作に体が慣れないと、どんな技を教わっても身につくはずがないんだけどね
そしてそのためには、自分が刀を振るしかないんだよ。
やり方は、見て覚える。
周りにいっぱい、お手本が居るんだから。
教えてくれるのを待っているようじゃ、論外。
最初から教えてもらおうって考え方も、甘え過ぎ。
師範も師範代も、現役の修行者なんだよ?
あの人たちにも、自分自身の修行があるの。
教えられたことを吸収できないヤツが、教えてくれなんて寝言こくなっての
最近、下手をすると「教わってあげてる」くらいの高さの話を聞くに「…なんだかなぁ」感満載だったので。基本的に教えって「乞う」ものだと思うざんす。
ITに関してはある程度「ちゃんと伝授口伝していく」モンだと思うので、別に「盗め」とまでは思わんですが。
とはいえ「師匠のコードを読む」くらいは、あってもいいんじゃないか、って思う。実際、それをやってる子を何人も普通に見ているだけに、余計にそう思うのかな。
あと、気に入ってるのが「師範も師範代も、現役の修行者なんだよ?」のくだり。
すげぇYes。本当にYes。
ここ超重要。
そんなこんなでちょいと気にいった文言だったので。