「一度の失敗で全てが終わる」ってのは、小説とかアニメとか漫画とかのフィクションですと色々と便利だったりするのですが、あんまり現実的ではありません。
限定環境だとあるんですけどねぇ。舞台とか試合とか。
それにしたって、実際には「リカバリ手段」ってのが多々あるわけで。
故に、実際に「一度の失敗で絶望する」ってのは、少々、早計に過ぎるものがあります。
で…これをもうちょっと広げていくと。
「自分の失敗ではないにしても、ピンチとかトラブル」ってのは当然あるわけで。
んで、ある程度しっかりとした練度のある人は「そんなピンチやトラブルも、有益に用いようとする」訳ですね。
クレーム処理とか割とその典型だし、仕事上のミスだって、ちゃんとリカバリできれば、むしろ信用は上がる可能性がある。
骨は一度折れたほうが強くなるってもんです。
故に。
佳境をあんまり悲観的に捕らえすぎず、「どうせもう過去は変わらないんだし今この時点をベースに考えようっていうかサンクコスト?*1」って感じで進めていける人間は、出来ない人よりも色々とよかったりすごかったりします。
…節度があるところまでは。
以下、節度という単語が今ひとつ不明な領域について。
災害が起きます。
未曾有の災害、とか、わかりやすいですね。
ここで「実行コスト100」を持つ、AさんとBさんがいます。
双方とも「十二分に責任と権限のある立場にいる」とか思って下さい。
Aさんは、その権限に「実行コスト100」をかけて、未曾有の災害に対して「抗えるだけあらがい、事後の救済に全力を尽くそう」とします。
Bさんはその気配を察知して、実行コスト100を「Aさんを蹴落とし、自分がより有利な位置につける」ために使おうとします。
AさんはBさんのそのような気配に気づき、方向転換して「実行コスト100を、Bさんを蹴落とし、自分がより有利な位置につける」為に使い出します。
ピンチはチャンス。
何か問題や災害やトラブルがあった時には。
「問題を収束することに全力をぶち込む」よりも、「その隙をついて、自分のニーズや欲求を問答無用で通し、敵を蹴落とす」ほうに使った方が、より「チャンス」になります。
きっと"誰かが"トラブルを収束してくれるように力を使ってくれる"はず"で。
でも、その力を使っている分、自分の保身に使う力がそがれるので、それを「チャンス」と見て、その相手を蹴落としてしまえば、自分に旨みがあるので。
だとしたら、自分は全力で「自分のために力を使う」べきで、本来やるべきタスクを「他の人にやらせてしまえば」、色々と安全だし便利だしチャンスなのです。
…なんて利己主義がきわまった人とか、いるわけないんですけどね B-p
ありえないじゃないですかワハハ。
そんな人が国のトップとか中枢とか、会社のトップとか中堅とかにいたら、そんな場所、程なく滅びようってもんですよ。
やだなぁそんな。
ありえませんって。あり得ない*2。