がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

治療方法(現在進行中)

とりあえず入院直後は「多分びまん性なんだけど、ちょっと検査結果が怪しいので追加検査中。追加検査には時間がかかるから、とりあえずびまん性前提で抗がん剤開始」との事。
1コースが大体
抗がん剤ぶちこんで
・治療効果が出ると共に白血球(好中球)が下がって免疫が一旦ダダ落ちして(これが投与から7〜10日後くらい)
・体の回復をまって(1週間)
って感じで、所要時間3週間が目安。
これを「数コース(6〜8)」ってのが、抗がん剤治療の定番みたい。


で、ポイントとしては
・体力が落ちるとあんまり強い抗がん剤が使えなくなる(から体力落とすな)
・体の回復が遅い(=体力が落ちてる)と1コースを4週間とかにする必要もある(から体力を落とすな)
ってあたり。
つまり「体力を落とすな」が、とりあえずの至上命題w


おいちゃんは、1コース目はCHOP療法。2コース目はR-CHOP療法*1
1コース目でRの薬剤をすっ飛ばしたのは「腫瘍崩壊症候群」を懸念して、らしい。
腫瘍崩壊症候群ってのは、もっそかんたんに書くと「薬が効きすぎてがん細胞が一気に大量に死ぬと少し困るよ!!」ってモン。
具体的には
・腸とかにがん細胞があって一気に壊れすぎると最悪穴があく(レアだけど、なるとめっさ怖いらしい)
・「壊れたがん細胞の破片」が血中にあふれるんだけど、それが排出しきれないと体が色々とへこたれる(特に腎臓)
ってあたり。
まぁ「腸に穴」は、それがあるので「Rを1コース目抜いた」になって。
排出については、1コース目は「大量の生理食塩水の点滴」+「尿量の管理」+「利尿剤」。いや点滴の利尿剤すげぇすげぇw


2コース目は尿量のチェックはなく(大量の生理食塩水点滴はあったw)、少し楽でした。


ちなみに[R-]CHOPの場合、点滴自体は2日で終わります。
…R-CHOP療法のままなら「通院でいけた」んだけどねぇ(苦笑


2コース目が落ち着いたころ出てきた検査結果が「バーキット拠り」の判定。
「ガチバーキット」ではないのが救いではあったんだけど、その時点で医師からの提案が2つ。
・弱いけどR-CHOP療法で通院
・強い療法だけど、3週間ごとに1週間入院


ってのが。
びまん性は「月単位で病気が進行する「中悪性度」」なんだけど、一方でバーキットは「週単位で病気が進行する「高悪性度」」に分類されるので。
先生に曰く「R-CHOP療法だと、ちょっと叩く速度が不安(叩くよりも増殖する速度のほうがあがる可能性がある」ってお話しでした。


色々悩んだのですが、お仕事的にギリ許容範囲だったので、後者を選びました。
…まぁ「ガチバーキット」なら「長期入院」って言われてたので、それよりはマシだわw


という訳で選んだのがEPOCH-R療法。EPOCH療法+R(リツキシマブ)だね。エポックと呼ばれると「エポック秒?」って考えるのはエンジニアとして基本的な習性w
CHOPと違うのが、CHOPは「高濃度の薬剤に短時間曝露」なんだけど、EPOCHは「低濃度で長時間曝露」。
具体的には「24時間点滴を4日間連続でEPOCH入れて、その翌日にRを入れる」って感じ。
「1時間あたり、20mlとか10mlとか」っていう超スローペースな点滴なので、輸液ポンプって機械使いますw


んで…「薬って毒だし毒って薬」…なんだけど、抗がん剤、皮膚から漏れると皮膚が腐るらしくw、それもあって、CVライン(中心静脈静脈路確保)っていう、おいちゃんは「腕から40〜45cmくらいの血管カテーテルぶち込まれて体の中心まで管を通す」ような手術して、そこから抗がん剤点滴*2
プラスして「バーキット入ってるから脳髄にがん細胞が行きやすい」らしく、そこの予防込みでルンバール(脳脊髄液採取)+脳髄液に薬液ぶち込みw


そんなこんなで、結構高度な医療を駆使していただいて、現在生存しておりますw
ちなみにコレ書いてるのは、EPOCH-R療法2コース目、トータルだと4コース目が終わる直前の病院w


…で気づいたんだけど。
EPOCH-R療法の話って、どうも割と最近(2013年くらい)にわき出たっぽいんだよねぇ…ふむぅ。興味深い。
医療も進歩してるんだなぁ当たり前だけど。こーゆーちゃんとした治療が「受けられるアンテナ張ってるよい病院」か「受けられない旧態依然とした病院」かって、結構でかい気がする……

*1:細かく話をすると、別件でおいちゃん少し心臓に疾患があるので、心毒性の問題で薬剤を変える話も出てたんだけど、脇道なので一旦オミット

*2:ちなみにCVライン。いま伺っている病院さん、なんかすげぇ「ガチで色々とやっている(CVラインセンターとか)」らしく、改めて「いい病院に来たなぁ」と思ったもんです。 http://hospinfo.tokyo-med.ac.jp/shinryo/cvline/