がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

[15|20|50]%ルールについて考えてみた

まぁ色々と思うおいちゃんがありをりはべりいまそかり…って、自分で自分を丁寧にしてど〜すんの。
おいといて。


ちょいとまぁ、調べつつ考察。
相変わらずの「考察途中」なんで色々と荒削りなドラフト感が未熟々ですが気にしないように。


んで、いきなりの本題。
んと…まずは検索してみる。


3Mでは「15%で好きな研究をしてもよい(should)」。
物理学のところでは「若手の研究者は仕事時間の20%を自由に使って好きな研究を」。これが「mustなのかshouldなのか」はよくわからない。
Googleは「20%、自分の業務とは異なる研究を」。これはmsut。
サイボウズは「設定する研究開発領域の範囲内において、自分で設定した研究開発テーマに業務時間の最低50%を割くことができる」。たぶんshouldだと思われる。


えと…いくつかの切り口で分解。


まずビジネスという観点。
物理学とGoogleはないっぽい。物理学は「見地を広げるため」的な雰囲気があるし(おいちゃんが感じ取ったニュアンスなのでもしかしたら違うかも)、Googleはもうちょっと「ビジネスはビジネスの人間がやるから、技術の人間は技術を極めろ。余計な事考えるな」ってはっきり言ってるみたい。
3Mとサイボウズはある。3Mは「評価でビジネスにつながっているかどうかをチェックしている」し、サイボウズはそもそもとして「ビジネスに結びつけること」をはっきりと明言しているみたい。


人事評価的には「評価対象である」で一致。たぶんここ重要。


で…根底に見えるのは、たぶん、これ。

イノベーションのジレンマ (―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press))

イノベーションのジレンマ (―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press))


上述の企業たちは、企業として「正しい努力をしている」だけの怖さに、たぶん多少なり気づいているんじゃなかろうか、と思う。
後は、それに対するアプローチの違い。


3Mとサイボウズがある程度似ていてGoogleが違うのがビジネスの観点。そういう意味で「強気だなぁ」って思うのはGoogle
Googleの「技術だけやってればいいよ」の裏側には「明らかに抜きん出たものを作ってくれるんだよね?」っていうプレッシャーと「餅は餅屋。ビジネスはビジネスレイヤーの人間がどうとでもしちゃる」っていう圧倒的な、相互のプロ意識を感じる。
3Mと比較してサイボウズがちょっとだけ甘いなぁって思うのが「設定する研究開発領域の範囲内において」っていう縛り。ただその分、サイボウズは「50%以上」とかいう、かなりずば抜けた融通を与えているあたりがすごい。


Googleで極めて顕著に、3Mで顕著に見て取れるのが「新しいものひとつ生み出せないようなヤツは高評価の対象外だよね」っていう、割合に怖い無言のプレッシャー。
特にGoogleは「20%ルール」が義務なので、より一層。
いわゆる「ニッポンのふつ〜のさらりまん」なエンジニアには、ちょっと重過ぎるプレッシャーなのかなぁ、と。
でもたぶん「言われたものを言われたとおりに唯々諾々と右から左」なエンジニアって…正直あんまり存在意義を感じない(苦笑
そういう意味で「ふるいにかける」意味でも、割と大切なのかも。


さらにちょっと視点を変えて。
んじゃ導入するとして「日常業務をどうするか」。おいちゃん的には「減らさない、増やさない」。
元々としての「オーバーワーク」はマネジメントの欠落である、で片付けるとして。
マネジメントが行われた結果として「週40時間で片付く業務がアサインされている」場合、それを頑張って32時間で終わるようにするのは多分エンジニアの努力で、「どこに無駄があってそれをどうやったら32時間に縮められるのか」を教えるのは上司の役目。20時間に減らすのは…うんまぁでもチャレンジャブルなので、よし。


…うんたしかにこの辺を一通り考えると、導入に二の足を踏むのも、安易に導入して失敗しまくるのも、よくわかるかなぁ、と。
それを踏まえた上で、やってみたいかなぁ。相当に目の荒いふるいがかかりそうだけど(苦笑