がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

その努力は誰のため?

例えばこれ。
有害米2割、正規米に混ぜる 農水省、出荷先特定急ぐ
http://www.asahi.com/national/update/0907/TKY200809070156.html

工業用に限定された事故米を食用に転用していた米販売会社「三笠フーズ」(大阪市北区)が農林水産省に、「事故米を2割ほど、正規米に混ぜて出荷していた」と説明していることがわかった。農水省は、取引先に気付かれずにコストを抑える狙いだったとみて、出荷先の特定を急いでいる。政府が事故米を売却したほかの16社についても、食用に転用していないか8日以降、一斉点検する。
農水省の調べでは、三笠フーズが正規米との混合を認めているのは、カビ毒のアフラトキシンB1が検出されたり、水でぬれたりした分で、いずれも「うるち米」。有機リン系の農薬成分メタミドホスが検出された中国産の「もち米」800トンについては、「混ぜていない」と説明しているという。
三笠フーズの社員によると、正規米がタイ産やベトナム産であれば、同じ産地の事故米を精米機にかける前に混ぜることで、取引先に気づかれないよう細工していた。この社員は「企業努力で1円でも安くするためだった。ブレンド米は米業界では常識。味を落とさずに配合割合を考えるのが米屋のテクニックで、その手法を応用した」と話している。
8割の正規米に2割の事故米を混ぜた米は、焼酎メーカーなどに出荷されたとみられる。三笠フーズからの流通経路は、仲介業者から別の仲介業者や米穀店へとつながり、農水省が確認できた分だけでも、加工メーカーに届くまでに最大5段階にのぼる。この過程で、何も知らない業者が、さらに他の米を混ぜてブレンド米とし、全国各地で販売されたおそれがある。
三笠フーズ関係者は事故米の食用への転用について、「(同業者は)どこでもやっている」と証言している。このため農水省は、過去に政府の事故米を購入した、ほかの16社についても、事故米をどのように販売したか詳しく調べる。(歌野清一郎、宮崎勇作)

えとですねぇなんと言いましょうか。あまりの暴論っぷりに言葉もないのですが。
とりあえず、ここに載っているかぎりの情報だけで考えると。ほかの食品偽装同様「みんなやってるから僕悪くないモン」的雰囲気をひしひしと感じるのは気のせいでしょうか?


で、いつもいつもいつもいつもこの手の発言で思うのですが。
「1円でも安くしたい」企業努力は、それは「誰のためを思っての」努力なのですか?
それが「私利私欲など一点もない、純粋にユーザのための努力」だとでも、あなた方は言うのですか?


うん正直言いますとですね。
別に有害米使ってもいいと思うのですよ。そのかわり、わかりやすいところに十分に読めるだけの文字サイズでハッキリと「農薬で汚染された / 危険な黴のついた 危険なお米を以下の処理を加えた上でブレンドしています」って明記しましょうよ。
本当に「問題ない」って思ってるんなら、明記しても問題ないでしょ?
問題があるって解ってるから、明記できないんでしょ?


…って話と全く同じ事が、Webアプリケーション周りでも言えるんだろうなぁとか思いつつ、memo。