がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

治療魔術、回復魔法と治癒魔法

今日は、一般的に治癒魔法とか回復魔法とか呼ばれる類いのものについての正しい分類を理解してもらう。
これらの魔法/魔術は、大まかに3種類に分けられる。
それは「治癒魔法」「治療魔術」「回復魔法」の3種類である。

治癒魔法は、もっともポピュラーで身近な魔法だ。
人体の「治る力」を呼び起こし、増幅させることによって傷や病を癒やす魔法である。これは「魔術、と呼ぶほど詳細な術理を学んでいなくても扱える」ために、治癒魔法、と呼ばれる。
ある程度の怪我や軽症の病などは治せるが、病や毒によっては「その人体の治る力、では勝てない」ので、治らない。
また「本人の"治る力"を使う」ため、体力が極端に低下している場合などに使うと、効かないもしくは致命的な結果が起きることもあるので注意が必要だ。
比較的低いところに限界があることを理解して使う必要があるだろう。
術者のリソースをあまり使わないので、一番ポピュラーではある。

治療魔術は「専門の訓練を受けた術士だけが扱える」魔術だ。
治療魔術の本質は「外部から必要なものを入れたり、患部から(毒や病の元といった)不要なものを取り除いたり、ずれた骨を整形したり、といった「外的要素」を差し込むことで治す」こと、である。
術式としては「治癒魔法を含む」ことが多いが、加えて「外的要素のin/out」があるので、治癒魔法ではどうにもならないようなモノでも癒やせるのが強みだ。
ただしそのためには「見極め(診断)」が必要なため、知識なり検査魔術なりその他「治すべきものを見極めるナニカ」が合わせて必要になる(ので、それも込みで"治療魔術"と言われることが多い)。
なお、四肢損失あたりになると「つなげることはできる」けど「なくしちゃった部位は作り出すのが難しい(本人の細胞から即席で培養、が、ものすごい技術と魔力があれば不可能ではないから王族が莫大なお金払って術式を儀式でまかなって、など大がかりなコストがかかる)。
人を治し癒やすという観点からは強力だが、術士の知識、術の巧みさ、場合によっては外部からの様々なリソースなど色々なものが必要となるため、どうしても高価なものになりがちであろう。

さて「回復魔法」だが、これは上述2つとは趣が異なる。普通に暮らしているのであれば「聞いたこともない」ほうが多いであろう。
術式としては、上述2つとは一線を画す強さがある。回復魔法は「正常(と術者または被術者が認識している状態)に戻す」魔法である。
ここでこの術理の怖さ危険さ奇妙さに気づけるならば、よく学んでいる証拠であろう。
「異常な状態を戻す」とは、つまり「時間の巻き戻し」であったり「事象の否定」であったりする、と考えられている。
術式としてはかなり希有なもので、詳細不明な部分も多い、が、端的に(おそらくは)「人間が持ち得てよい術式ではない」。
「正常に戻す」ので、やっかいなものであっても「特定の必要すらなく」元に戻せる。
死者蘇生が可能(かもしれない)のは、唯一、この術式である。
この術式は本当に「わかっていない」ことが多いのだが。回復魔法は「現世の定め(法)に直接、魔力で介入する方法」であるために、回復"魔法"と呼称されることが多い。
10年単位くらいで、素質のある子供が1人か2人くらいは生まれる、かも? といわれているが、詳細は不明。
また「正常」の定義が不明であり、もし私の懸念が的を射ているのであれば、「術者が、通常とは異なる"正常"を認識した」時に、どのように「回復」するのか? ということを考えると(以下数文が消されている)。


大まかに上述の3系統があるが、バリエーションが少しあるので、そこについても講義をしておこう。

療養/救護/手当魔法
治癒魔法のもうちょっと弱い感じのやつで、ちょっとしたのは子供でも使えたりする魔法である。
子供が「かすり傷を治せる」ことは時々あり、そういったものがこれに属している。
ただ、ちゃんと使うと、後の治癒魔法や治療魔術の助けになるので、きちんとした教育機関で学習させるケースも少なからず存在する。

再生魔術
これは「治療魔術」の特化型で、四肢欠損とかに特化した魔術である。
「部位があれば(多少欠けていても)つなげられる」から「部位が欠損していても、生やすことができる」まで、グラデーションがある。
生やす場合、魔力も触媒も、相応に大量が必要となる。
ただ「ある程度、必要なリソースを軽減する」ような術式もあり、そういったものを持っている事も多い(それでもなお、結構なリソースを必要とするが)。