元ネタはこちら。
- 作者: きくち正太
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2002/02
- メディア: コミック
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P97から始まる「雨の輪舞曲」。
庭に奥様が植えた紫陽花がはみださんばかりに咲いている事からそのあだ名がついた、ぶらうん先生の大学時代の恩師「紫陽花先生」。
彼の教える思想が、教師としての態度が、生徒のお気に召さないらしく。
大学が不景気でもある事から「時代のニーズにあった効率的経営」のために学長が選んだ、紫陽花先生の、事実上の馘首。
すでに無くなった紫陽花先生の奥様の、とある、エピソード。
もう3年になる
あれは
ガンでな
もう年は越せないでしょう
そう医者に宣言されて…
その日にあれは
新しい苗を買ってきた
「ほらほら見て見ておじいさん
こんなおチビちゃんなのに
葉っパも茎もとっても元気で
来年はきっといい花をつけますよ
ねえおじいさん
聞いてるんですか?
おじいさんってば」
つとめて明るく
つとめて朗らかに
自分の目じゃ絶対に見ることのない
来年の花じゃというのに……
あれは
そういう女でのう…
正直に言ってしまいますが。…あの話の深さを端的に書ける文章力を私は持ってません orz
ですので。
詳細は。結末は。是非、是非、漫画を読んでください*1。
で。皆様が読まれた事を前提に。この台詞を書き留めたいと思います。
咲キマシタカ?
オジイサン
アナタノ花ハ……
あなたは、来年の苗を植えてますか? 植える事が出来ますか? 植えようと思えますか?
そうして。
あなたの花は、咲いていますか? 咲こうとしていますか? 咲かせようとしていますか?
*1:もちろん購入してね(はぁと)