がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

やっぱり「一番上の人」は欲しいと思う

端的に一言で表してみてから、つらつらと雑感というか思考を並べてみたいかなぁ、と。


現場において「技術を独善的に"仕切ってる人"」は、必要だと思う。それも、可能な限り一人。

多分、一般的には「CTO」とかいう立ち位置の人が、それに一番ふさわしいんだろうなぁ、って思う。
言い方を変えると「その会社の技術は、CTOの色に染まっている」って感じ。


…以下、なんか「濃縮した毒を蒸留した毒で割った」ような、ものすごく濃ゆい状態になってるので。
相応に覚悟のある方だけご覧ください(苦笑


「技術を独善的に"仕切ってる人"」を存在させること、に対する反証は山盛りにあるんだけど…うん結局、その反証に「じゃぁ沿ったとして」、まともにまわるとは、正直あんまり思えないっていうかまともにまわってるのを見たことがない B-p


一番よくあるのは「技術者の個性を大切に」とかいう話なんだけど、正直「大切にしてあげたいほど有益な個性」って、あんまり見ないです B-p
とりあえず「十年一日のごときコード」とか「水も漏らさぬ設計で後々の修正とか追加とかが絶滅危惧種状態」とか「13ネストしたifとforとwhileとwitchの群れ」とか「1class 1メソッドで1万行超え」とか「コピペ中心」とか「コメント皆無」とか、ンな個性、おいちゃんはいらにゃい。
きちんと議論をしてもよいんだけど、大抵議論の途中で感情論に走った挙句「今までこれでちゃんと問題なくやってこれたんです」とか言われても。それって単純に「問題に気付いていないだけ」とか「他の人にケツぬぐいをやってもらってただけ」って言わない?*1


もちろん、ある程度以上の高さと質できちんと突き詰めた場合に「方法として十分に問題はないんだけど好みの問題としてどうしても受け入れがたい」ってものは、あると思う。
で「技術を独善的に"仕切ってる人"」がいると、もしかするとそんな「有能で、かつ好みが違う」人が、離れていってしまう可能性はあると思う。


でもそれでも。


それ以前としての、一定の割合で存在する「十年一日なもどきちゃん」を、ふるいにかけられるか、或いは少なくとも「一定の質までは」持ち上げることができると思われるので。或いは少なくとも「無駄な議論」の挙句に「でもこれが僕の個性なんです!!」とかいう、ダメな意味での「世界にひとつだけの徒花」が咲き誇ることがなくなるので。
そんなことを考えると、やっぱり「技術を独善的に"仕切ってる人"」は、いたほうがいいと思う。


もちろん「技術を独善的に"仕切ってる人"」の人選を間違えると本当に「酷いこと」にはなるんだけど。
でも、選ばなきゃ結局現場は大抵「壊滅状態」なので、やっぱり、選ばない理由はないんじゃなかろうか、と。


でまぁ。
多分、それをやる人が普通は「CTO」とかって単語で言い表されるような立ち位置にいるんだろうなぁ、っと。
そうすると。多分「CTOのBlog」とかってのが出来てきて、技術レベルとかそれ以上に「思想とか色とか」ってのがそこで表現されて。
で、その会社に興味がある技術者は「そのBlogを見た」上で、自分に合うとか合わないとかを判定して。


…ってのが、なんか健全な気がするんだけどなぁ。
どうなんでしょ?

*1:一度「僕はプロジェクトマネージャをやったことだってあるんです!!」って反論をいただいたときは、どこから突っ込んだらいいかわからなかったですよ(苦笑