がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

リアルの中にあるCP

おいちゃんの大好きなTRPGというゲームジャンルの中に、GURPS(ガープス)と言うシステムがありまして、その中でCP(Character Points : キャラクタポイント)という概念があります。
これがさりげなく「現実の考察」において便利だったりするので、ちょろりと書いてみようかと。


GURPSにおいて、CPとは概ね「その人の能力(を数値化したもの)の合計」になります。
つまり、ある人は「剣で戦うこと」が得意であったり、別の人は「魔法で戦うこと」が得意であったり、別の人は「宮廷で噂話との格闘」だったり、或いは「寝屋での以下略」だったり、まぁ個性は色々とあろうかと思うのですが。
同じ「100CPという数値」であれば、大体「同じくらいの強さだろう」という、仮想単位です。


…まぁつまり「得意分野」にうまいこと持ち込むと、25CPのキャラが100CPのキャラに勝てる瞬間もあるのですが(苦笑
言い方を変えると「得意分野にはめ込まない限り」、なかなか勝ち目は薄いってのもまた事実です。


んでまぁ。
このゲームにおいて、スキルは「CPを使って買う」ことを要求されます。
つまりCPってのは実際には「このキャラクタを作成するために消費されたCPの合計」なわけですね。ものっそ擬似的には「貨幣」ってみなしてもいいのかもしれない。
例えば…「剣戟で相手に攻撃を命中させる」という技を。
とある人が1CP支払って覚えると「剣戟:スキルレベル10」になったりします。このゲームだと「50%の成功率」です。
これが2CPを支払うと「スキルレベル11」となり、確立が62.5%に持ち上がります。4CP支払うと「スキルレベル12」、確率が74.1%。
結構違うわけですね。


ちなみに(…旧版の記述だったかもですが)、1CPは大体「200時間の学習と等価」なんだそうで。
200時間って数字はただのゲームタームなのですが、重要なのは「学習時間とスキルが、ある程度比例している」ってこと。


で、ここからが「リアルとの接続」。
多分、本当に多分、なのですが。
Aさん25歳とBさん25歳は、誤差はあるにしても、ある程度「同じ時間数」をすごしていると思うのですよ。GURPS的にいうと「同じようなCPを使ってる」わけですね。
ただ、ンじゃお二人が「どのスキルにCPを突っ込んでいるか」で、お二人のスキルの分布図は、えらいこと変わると思うんですね。


でまぁ…わりとよく見かけたり感じたり思ったりするのが。
例えばエンジニアで「そのわりに社内政治に妙に長けている」人って、どうしても「技術力が低い可能性が多い」ように見えまして。
それって多分「他のエンジニアが技術力の学習にCPを突っ込んでいる配分の中で、社内政治に大量のCP突っ込んでいる(分、技術力の学習にCPがまわせてない)」なぁ、って思うこととか、色々あるですよ。


いやまぁもちろん厳密には「人生の大半は寝てたからCP総計が少ない」とか「元の資質(GURPS的には能力値)が高いから、少ないCPでも高いスキルレベルになるから満遍なく高い」とかまぁ色々あるかとは思うのですが。
とはいえ、ある程度「CP総計」と「CPをどれくらい散らかして、どれくら一点集中させたか」っていう観点は、リアルでも有効なんじゃないかなぁ? って思うですよ。


なんていう戯言をわりと昔から考えているので、なんとなくメモ。