がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

ループ処理にかかるコストの見直しへの考察

前提条件:
初期処理がある。その後、継続するループ処理がある。


手法Aの場合。
初期処理には50のコストがかかる。その後のループ処理では毎回40のコストがかかる。


手法Bの場合。
初期処理には300のコストがかかる。その後のループ処理では毎回5のコストがかかる。


初期処理及び29回のループ処理への試算。

回数 手法A 手法B
50 300
1 90 305
2 130 310
3 170 315
4 210 320
5 250 325
6 290 330
7 330 335
8 370 340
9 410 345
10 450 350
11 490 355
12 530 360
13 570 365
14 610 370
15 650 375
16 690 380
17 730 385
18 770 390
19 810 395
20 850 400
21 890 405
22 930 410
23 970 415
24 1010 420
25 1050 425
26 1090 430
27 1130 435
28 1170 440
29 1210 445

この場合、7回目のループあたりで分岐点が訪れる。
ここから何が言えるか?


次。もうちょっとターゲットを恣意的にあるジャンルへ。


ループ処理の「途中で」分岐点の存在に気づき、英断なのか暴挙なのか、途中で手法Aから手法Bに置き換えてみることを考えてみた。
壮絶な無駄が発生することが予測されたりするのだが。
試算では、乗せ変えのために「手法Bの初期コスト300がまるまる発生する」とみなした。

回数 手法A 手法B 途変(5) 途変(10) 途変(15) 途変(20)
50 300
1 90 305
2 130 310
3 170 315
4 210 320
5 250 325 550
6 290 330 555
7 330 335 560
8 370 340 565
9 410 345 570
10 450 350 575 750
11 490 355 580 755
12 530 360 585 760
13 570 365 590 765
14 610 370 595 770
15 650 375 600 775 950
16 690 380 605 780 955
17 730 385 610 785 960
18 770 390 615 790 965
19 810 395 620 795 970
20 850 400 625 800 975 1150
21 890 405 630 805 980 1155
22 930 410 635 810 985 1160
23 970 415 640 815 990 1165
24 1010 420 645 820 995 1170
25 1050 425 650 825 1000 1175
26 1090 430 655 830 1005 1180
27 1130 435 660 835 1010 1185
28 1170 440 665 840 1015 1190
29 1210 445 670 845 1020 1195


forループやwhileループの内側の処理とか「OOで作る暇ないからベタで作って変更が連日のように雨あられと振ってくる現場」のお話とか色々聞きながら考えた雑感。
経済のほうだと、たとえば損益分岐点なんてぇものがありますな。


それでも人はやめられない抜けられない止まらない。
水からゆっくりと茹でられる蛙のように。