がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

100%への挑戦

元ネタ
「バグの無いシステムは無い」が「開発者は成功してほしい」
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/OPINION/20080523/303886/


多分本編とは違うところに引っかかってみたり。

システム開発が終盤を迎え,テストに明け暮れる日々になると,見つかるバグの数が段々減っていきます。その推移を示すグラフを作って,経営会議に提出し,ここまで減ってきているので予定通りの期日に新システムを動かします,と報告しますよね。ところが何人か,納得しない役員が出てくるのです。彼らはグラフの線が一番下につくまで,つまりバグがゼロになるまでテストしろ,と主張する。困ってしまいます」。
こうした役員に,ソフトウエアの複雑性とか,品質とコストと期間のトレードオフ,といった話をしても無駄である。ソフトウエアの特殊性を説明すればするほど,言い訳と受け取られる。「仰る通りにすると期日に間に合いませんが」と言うと「そこを何とかするのが君の仕事だ」と切り替えされる。分からず屋に対し,システム責任者は大抵の場合,説得を諦め,その場で「分かりました」とひとまず答えてしまう。そしてテスト工数を多少増やしたりはするが,バグがゼロにならない状態で予定通りの期日にシステムを動かす。うまくいけばそれでよし,トラブルが起きた場合は,分らず屋のところに飛んでいって頭を下げる。

んと…前にも書いたような記憶があるのですが。
「100%に近づける」のは非常に重要で、でもモノごっつコストがかかるわけです。


なので。その辺「ちゃんとまともに考察したり正面から取り組んだりしている」人は、費用期間その他「コスト」を考えながら「落としどころ」を探しにいくです。
で、そういう人とお仕事をしているかぎりにおいて、ごまかしはきかない事が多い反面、誠実にお仕事をすればある程度理解が得られるので、技術者としては「快適」の部類に入る仕事環境ができあがります。


一方で。
ちゃらんぽらんで中途半端なお仕事しかしていないハンチクに限って「99.9999999%でもならぬ100%にしたまひ」と声高に叫ぶわけです。
なぜなら、彼らはその1%未満の領域の攻防の大変さとかそこにかかる費用の桁違いの高さとかを知らないし知ろうともしないから。


成功体験と同じくらい「失敗&リカバリ体験」って大切なのかなぁとか考えてしまいます。