gallu’s blog

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

怖い台詞だ orz

元ネタ
ソフトウエア開発って日銭商売?
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20081127/320053/


とりあえず甘いところから。

“はるか20年”ほど前,プログラム(あるいはシステム)は,大量生産の工業製品のように,「マニュアル通りに組み立てさえすれば,それほど高いスキルを必要とせずにできあがるような方法論が存在する」と信じられていた。

「はるか20年ほど前」? 極々々々最近でも十二分にそういった論調を耳にするのですが?

システム開発は大抵の場合,それなりに専門的な知識を要するものであり,人が一つずつ手作りするものである。部品を用意しておいて組み合わせて作るようにすれば簡単だろうと考えるかもしれないが,そうした人は秋葉原の電子パーツ屋にでも行ってみるとよい。例えばコンデンサ一つを取っても,一体どれだけ種類があるのか。狭い敷地に所狭しと部品を並べて商いをしているおっさんを眺めていると,ソフトウエアの「汎用部品」に夢を託すのは,意外とシロウトっぽい考えではないかと感じられるに違いない。

がうまい例えですかねぇ。


で…本題への前兆。はしり、とか書いてみよう。

専門知識がおぼつかない人はプログラムが作れないかと言われれば,決してそんなことはない。いわゆる「×××入門」のたぐいの本を片手に試行錯誤していれば,ある程度のものはできあがってしまう。

「ある程度のもの」がポイント*1


さらにこのあたり。

2〜3年で償却するような使い捨ての,ミッション・クリティカルでないシステムなら,多少品質が悪くても安い業者を選ぶだろう。

正確には「発注当初、ミッションクリティカルではない(あるいはなかった)システム」なら。
もうちょっといくと「どうせあとでミッションクリティカルな状況になっても何とかなるだろうと考えているクライアント」なら。


かくして、恐怖の大王が顕現する。

品質なんて多少低くてもかまわないから安くあげてよ。あなたが高いなら,ほかの人に頼むから。あなたがほかより技術力があるからといって,高額な報酬を支払う余裕はないんだ。我々は,高い技術力なんて必要としていないんだ。『はじめての×××』を片手にプログラム組むような人だって,結果的にモノが仕上がれば別にかまわないんだから…

軽い添え物。
当然として「システム利用者はふくれあがり」「性能を当然のように要求され」「雨後の竹の子のごとく頻出する仕様変更には当然ながら容易に耐えられる事を要求され」「スケールアウトしなければならず」「ミッションクリティカルとなり」。
コンボとしてこんな台詞が打ち出されます。「当然出来るでしょ?」「今すでに動いてるのがあるんだから修正すればいいじゃないですか」「修正だけなのになんでそんな金額になるんですか?」「ちゃんとお金払ったんだから全部やってください*2」などなど。


できるかいぼけぇ!!


えとですね。
プレファブ工法で建てた6畳程度の広さの建築物があるとしましょう。或いは「ログハウス組み立てキット」とか使って素人さんが作ったログハウスがあるとしましょう。
「だってそこに建物あるじゃんそれ10階建てにしといて」ってどこの口で言いますかね? ましてや高層ビル、超高層ビルに至ってはなにをかいわんや。
…そうですねぇ建築の「基礎(基礎工事)」を少し調べてみてくださいませな。
杭基礎(アースドリル工法、オールケーシング工法、リバース工法、BH工法、深礎)(圧入工法、打撃工法、プレボーリング工法、中堀工法、回転工法)、ケーソン工法(オープンケーソン工法、ニューマチックケーソン工法)、直接基礎(べた基礎、布基礎、フーチング基礎(独立、複合、連続) )、などなど。
地盤や周囲その他で異なるのですが。「目に見えないところ」に対してとても配慮している事がわかります。


システム屋だって一緒。
ご予算と規模と「今後の展開」に合わせて、ある程度「どうにかなりうる」基礎をちゃんと作るですよ。発注者が下手打たなければ。


っつかですねぇ。「はじめての建築と大工仕事」なんて本を片手の連中だけで作ったようなビルに、あなたは居を構えたいですか? ちょいとばかり懐かしい「耐震強度偽装事件」とかを回想しつつ。
「安物買いの銭失い」とはよく言ったものです。


…どうしたものやら orz

*1:「ある程度」ってどの程度さ?

*2:一応念のため。払った金額は「発注当初の貧相な仕様」をさらに値切った金額で。一方「全部」の内容は、当初発注時の貧相な発注内容とは似ても似つかぬほどのメタボ仕様に対して、でございます