がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

あまりにも被害が大きい害虫は速やかに駆除されるべきである

さて珍しく「べき」調で話を進めます。
直接のきっかけは、プレジデントFamily 2009年1月号を拝見したあたり。


おせん、という漫画があります。概ね、日本伝統を中心にあつかった漫画です。
この漫画の中に流れている精神の多くは、エンジニアにとっても非常に意味意義のあるものが多々ありますので。是非一読される事をお勧めします。


で。


この「おせん」という素晴らしい漫画がドラマ化しました。
日本テレビがドラマ化したのですが。…とりあえず感想が http://www.ntv.co.jp/osen/bbs/board0.html に書いてあります。素晴らしい大絶賛な内容でしめられています。


…これ以上意図を糊塗するのぶっちゃけ面倒なんで本音で行きましょう。
いいから日本テレビさん潰れてください。関わった関係者全員滅びてください。
マスゴミ」という言葉がありますが。それはまさにあなた方のためにある言葉です。ものを穢すことしか知らないなら、存在しないでください。


実際。数度ドラマを見ましたが。
…なんていうか「惨い」としか言いようのない内容でした。特に最終話に至ってはなにをかいわんや。
あれだけ「伏線張りっぱなしの投げっぱなしジャーマン」なシナリオ、よくもまぁ放映出来たものだと、別の意味で関心いたします。
キャラクターの設定にしても性格にしても、微に入り細に入り駄目なところの連続。
泥のついたわらじで茹でた大豆を踏むなどというあたり(第二話)も愚かしさきわまりなし。


さて。
ここまでなら「1ファンの戯言」でよいと思うのですが。
…上述雑誌に、きくち正太先生のインタビュー記事がありまして…正直、胸が潰れる思いでした。

漫画家にとって、作品は我が子そのもの。半年前、その子が漫画とは違う世界に嫁に行くことになりました。詳しくは言えないのですが、幸せになれるものと思っていたら、それが実は身売りだった、というようなことが起こりました。あわてて取り戻そうとしたものの、世間の壁は厚く、守ってやれませんでした。そのショックから、漫画が描けなくなりました。人間不信に陥り、やけになりかけた時期もあります。
そんな私を救ってくれたのがかみさんです。交渉事が得意でない私に代わって、矢面に立ってくれました。高校生の頃からのつきあいですが、「うちのかみさん、こんなに強かったかな」というくらい、厳しい場面でも断固として主張してくれました。
それでも結局、私たちの訴えは届きませんでした。

これが何を指しているかなんざ言うまでもありません。
原作者が「身売りだった」「ショックで漫画が描けなくなった」「人間不信になった」って…どんだけ惨い状況だったのでしょうか。
ものを右から左に動かしているだけの寄生虫はおいといて(そも「人」じゃなくて「虫」だとしか思ってませんしそういう輩は)。ものを生み出す人間であれば、ものを商う人間であれば、これがどれほどに辛い状況か、少しは思うところもあるのではないでしょうか?


似たような事例として。「いいひと」という漫画がありました。
この漫画もドラマ化して。この漫画は「はっきりとドラマが原因で終わってしまった」という最悪の歴史があります。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/kaz8/comics/iihito/rumordamage/26.htm

正直に言うと終了を決めた直接のきっかけは、テレビドラマ化でした。


 テレビ局の方にドラマ化の許可を出すための条件の中に、ゆーじと妙子だけは変えないこと、という一文がありましたが、多くの方が感じたように、
ゆーじは変え「られて」いました。


 私はもうこれ以上わたし以外の誰にも変えられずに、読者の中の「いいひと。」を守ること、そして同時に多くの読者の方に切ない思いをさせてしまった、その漫画家としての責任として私の生活の収入源を止めること、その2つを考え連載を終了させようと思いました。
 このことはドラマの制作発表直前にゆーじと妙子の名前はドラマでも変えないで使うことを許可したときに決めていたことだったのですが、決して作品を描くことを放棄したわけではないということは、終了を決めてから描ききるまでの2年間の「いいひと。」を読んでくださった皆さんにはわかっていただけると信じています。


 テレビドラマを気に入ってくれていた方はごめんなさい。私は第1話目しか見ていないんです。でも、ごく一部のひと以外のドラマスタッフの方々の、良い作品を作ろうとの思いに対して、またその結果うけられた多くの視聴者の方々の支持には心から感謝しています。また、一部の週刊誌で報道があったようにテレビ局との間にいざこざがあったわけではありません(笑)
 最初に約束があり、結果的に約束が守れなかったから、約束通り原作を降りた。それだけのことだったんです。
 関西テレビのプロデューサーの方から読者の方に対して、「現場が走りすぎたのを押さえることが出来ませんでした。申し訳ありません」との謝罪の言葉も編集部を通してうけとっています。


 重ねて、一番の責任者である、私からもお詫びいたします。
「皆さんと創った大切な作品を守れなくて、申し訳ありませんでした。」

最低な話です。
その作品を作った人間を、その思いを、労力を、なんだと思ってるんでしょうか?


普段なら。私は「直せ」とか「学べ」とかそういった、「今後改善する」方向性を話します。
でも、今回は見るだにどうにもならなさそうにしか見えません。
ですから、もう一度言います。


いいから日本テレビさん潰れてください。関わった関係者全員滅びてください。


害虫は、滅びなければなりません。っつか、駆除されるべきです。
まがい物が、偽物が、これ以上はびこる前に。