がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

「仕方がない」っていう大人な発想は、おいちゃんには無理だなぁ

んと…元ネタは。


一つが。いわゆる「性同一性障害の方の就職にまつわる話」で。
人材紹介のコンサルをなさっている方&そのご友人のお話で、まぁ端的にいうと
・なかなか理解されにくいよね
・抵抗感あるよね
・現実問題として、「他の人を採用すれば良い」という判断から、厳しい結果も起こりうると思うんですよね
というお話しがありました。


もう一つが。昨今にぎわっている「携帯Webサイトでのセキュリティ」問題で。
…端的に、こちらが一番わかりやすいですかねぇ。


そりゃブログを書くだけで平和が来るなんて甘い夢など見ちゃいねえさ
http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20090806/1249574425
正義の執行をするのに多くの場合、ブログは不向きである。
http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20090807/1249599275

数年前、id:mkusunokは、携帯電話が固有IDを吐くことで、ダメージがあることを危惧したという。
そのため、その危険性をブログに書いたり、なんかの報告書で詳細に書いたのだという。


けど、キャリアはそれを断行した。
僕に言わせれば、それはブログに書いたり、なんかの報告書に書いたところで、相手がそれを真剣に受け止めたり、まじめに考えたりすると期待するのは大きな間違いだ。


世の中はもっとずっと大きい枠組みで動いている。
政府の意向もあれば、現場の気持ちもある。
そういう、巨大な世界を御するのに、彼が使う武器はブログと報告書だけだ。

常に言えることだが、バグのないソフトがないのと同じで、完璧なセキュリティなど存在しない。
そして、セキュリティというのはトレードオフである。


サービスを運営するコスト、維持するコスト、想定しうる損害、そういったものを勘案して全体が設計される。


んと…上述に共通項を見いだしているおいちゃんがいます。
下の方の角度から見ると…


まず。割合に「場に弱い」連中ってのがいます。
場については
http://d.hatena.ne.jp/gallu/20070123/p1
http://d.hatena.ne.jp/gallu/20080319/p1
あたりをご覧下さい。


んで。
・一般的に / 普通は /常識的に
・経営 / コスト / 経営判断
・政府 / 公的組織
・規則
・穏便に / いずれ / いまはまだ時期ではない
などという韻を組み込んだ「場」を作ります。
そうするとあらびっくり。どんな理不尽であっても「仕方がない」「やむを得ない」「それが現実だ」「何を我が儘言っている?」「従うのが大人ってもんだ」という自縄自縛系呪文で、どんどん理不尽を事し、いろいろな立場を悪化させていきます。
「いつか誰かがやるに違いない」という、パーマネントディレイスペル("永遠の遅延"呪文)もよくあるパターンですね。「いつか誰か」では、いつまでたっても誰もやりませんってば。


少し見方を変えていきます。
つまり、上述のように「錯覚させる」に足る程度のプロパガンダを適切に流すと。
Aさんがどうにかして通したい「理不尽/無理/無茶/不道徳」なエトセトラを「正当化」させる事ができます(…えぇまぁTRPGでマスターやるときはよく使いますねぇw)。


つまり。
上述のような言葉の背後にあるのは「無理を通して通りを引っ込めたい」、黒い欲望なんですね。
…ンな欲望に唯々諾々と従いたいですか?


おいちゃんはやだなぁ。そんな「場」に呑まれる気、さらっさらないし。
おいちゃんが欲しいのは「実利」だけなので。
だから、おいちゃんは言います。


必要なら。今、あなたが、やりましょう。
やらないなら、あなたはその悪習を「よし」としているのと一緒です。