gallu’s blog

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

奴隷船の船員たち

刺激的なタイトルでお送りいたします(笑
(追記:テーブルがみずらいなぁ…あとで書き直します〜 ノ)
(さらに追記:簡単に切り直してみました〜 ノ)


んと。
今回お題にするのは、いわゆる「常駐派遣」の交々。
とりあえず「危険すぎる」営業さんは省きたいので。えと…「請負と契約のいいとこ取り」をされるような状況は、とりあえず想定していません。
最低限「派遣契約」と「請負契約」はきちんと切り分けませう。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8A%B4%E5%83%8D%E8%80%85%E6%B4%BE%E9%81%A3
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AB%8B%E8%B2%A0
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%9A%E9%87%8D%E6%B4%BE%E9%81%A3
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%BD%E8%A3%85%E8%AB%8B%E8%B2%A0


んで。
話を「真っ当な派遣」にもどしまして*1
いわゆる「直受け」という類であればまだ(ある程度、或いはそれ以外と比較して)よいのですが。
段々畑のように下りてきて、ラグビーボールのごとくパスされまくる状況は、おそらく多くの人たちが「多重派遣イクナイ!!」と叫んでいるよりも、もうちょっと憂慮すべき点を色々と孕んでいます。


わかりやすく身も蓋もなくいくために、まずは数字をはじき出してみましょう。
出力を試みる数値要素としては。
・お客様が本来発注した金額:お客様は「この金額分の価値」を技術者に求めます
・技術者の手元に入るお金:そのまんま、ですね
・営業会社に抜かれている総額:まぁ単純な引き算ですが、目安っちゅ〜ことで
・「その営業会社」さんが得るお金:後半、困るくらい重要な意味を持ちます。


比較的良心的に、まずは「1営業会社あたり2割をさっぴく」と仮定します。
最近耳にしました「9次受け」までを数値にしてみましょう*2。まずは、多分比較的相場観に近い(近かった?)、お一人さま100万円/月、で計算します。

123456789
技術者の手元に入るお金→80.0064.0051.2040.9632.7726.2120.9716.7813.42
比率→0.800.640.510.410.330.260.210.170.13
営業に抜かれる総額→20.0036.0048.8059.0467.2373.7979.0383.2286.58
比率→0.200.360.490.590.670.740.790.830.87
そこの営業が得る金額→20.0016.0012.8010.248.196.555.244.193.36
すごいですねぇ4次受け5次受けあたりになると、そろそろ技術者さんの手元に残るお金がシャレになっておりません。


お次に。「1営業会社さんあたり25%」。

123456789
技術者の手元に入るお金→75.0056.2542.1931.6423.7317.8013.3510.017.51
比率→0.750.560.420.320.240.180.130.100.08
営業に抜かれる総額→25.0043.7557.8168.3676.2782.2086.6589.9992.49
比率→0.250.440.580.680.760.820.870.900.92
そこの営業が得る金額→25.0018.7514.0610.557.915.934.453.342.50
月額で考えると普通に「最低時給を割り込んでいる」気がするのは気のせいでしょうか?


ラスト。「1営業会社さんあたり30%」。

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技術者の手元に入るお金→70.0049.0034.3024.0116.8111.768.245.764.04
比率→0.700.490.340.240.170.120.080.060.04
営業に抜かれる総額→30.0051.0065.7075.9983.1988.2491.7694.2495.96
比率→0.300.510.660.760.830.880.920.940.96
そこの営業が得る金額→30.0021.0014.7010.297.205.043.532.471.73
+5%が…シャレになってないような、ある意味焼け石に水のような…


これ以上は怖いのでやりません。でも35%とかよく耳にしますけどねぇ orz

さて。次の、ちょいと角度を変えた考察にうつりましょう。

シャレになって無くて数字的に楽しい、4次受け5次受けあたりを基準点にしてみます。


まず。


1次〜3次(ないし4次)までの営業さんは。ぶっちゃけた所「一つ上の営業会社さん(とか、1次ならクライアントさん)に対しては色々と気もお金も使いますしケアもしますし丁重に色々あるのですが。当然ながら、そこの金額が「技術者のケアに回る」ことは、まずもってあり得ません。

んで。技術者と直接関わっているところは…まぁ商売のお道具の一つですし、とりあえず技術者さんとやり取りをするのですが。

ここで問題。その、末端の営業さんが「食っていく」ためには、どれくらいの量の技術者を送り込み続ける必要があるのでしょうか?

そこんところを意識して、別の表を出してみましょう。

例えば。営業さんが月額40万もらって、会社的には「その4倍稼いで貰わなきゃ困る」的状況の場合。はたして1営業さんは、何人を奴隷船…もとい、会社様に送り出す必要があるのでしょうか?

まずは「中抜き20%」の場合。

123456789
8.00人10.00人12.50人15.63人19.53人24.41人30.52人38.15人47.68人

25%なら

123456789
6.408.5311.3815.1720.2326.9735.9647.9563.93

30%で

123456789
5.337.6210.8815.5522.2131.7345.3364.7692.52


これが「40万で5倍」だと、こうなります。

123456789
20%10.0012.5015.6319.5324.4130.5238.1547.6859.60
25%8.0010.6714.2218.9625.2833.7144.9559.9379.91
30%6.679.5213.6119.4427.7739.6756.6780.95115.64


つまり。「直接関わっている営業さん」としては、これだけの人数を

  • それなりにほかの営業会社さんに顔うって案件げとって
  • 面接のためにボールパスをして
  • 繋がってもらう

必要があるわけです。まぁケアする余裕はあんまないっすね。

営業さんにあんまりご無理をいうのも、この金額を基準に見ると「少々ご無体かなぁ」とも思うわけです。「この流れがそもそも正統かつ真っ当なのかどうか」ってのはおいといて。実際、そういう川の流れの中にいるわけですし。


ただ一方で。

技術者を見てみると、大体3〜5倍くらいの金額の「技術力」とかを要求されているわけです…どんな数値よ、とか思いますが。

んと…かみ砕きまして。

あなたがいくらを受け取ろうとも、お客様からしてみたら「月額100万円払っている」エンジニアさんなんです。なので、はたらきも「100万円分」要求してきているわけです。

という事は「自分が稼げる金額 == 自分の腕に付いたお値段」と「お客様が期待している実力 == あなたに支払っている(とされている)金額」の間には、若干ながら、乖離があるわけです。

んぢゃ「実際に受け取った金額の何倍くらいの期待感があるの?」ってあたりを表にしてみますと、概ねこんな感じです。

抜かれる%123456789
20%1.251.561.952.443.053.814.775.967.45
25%1.331.782.373.164.215.627.499.9913.32
30%1.432.042.924.165.958.5012.1417.3524.78

なんていうか、色々と潰れたり壊れたり逃げたりする理由が見えてこようってもんです。

っていうか10倍とかって、ギア比のようですねぇ(笑

2〜3割増しくらいの期待でしたら、奮い立とうってもんだとも思うんですが。「元々の性能の10倍とかを期待される」と、何をどうしてどうなればよいのやら…





で…んと。

ここまで書いておいてなんですが「だからどうだ」という主張は、とりあえずは、ないです。



技術側の「もっとよこせ/営業なにさらしとるねん」も、営業側の「維持費だけでも結構かかるんじゃいボケぇ」も、やはり三分の理がそれぞれあると思っているので*3

ただその一方で「こういう構造で、こういう金額その他数値感がある」という感覚があるとないとでは、やっぱり色々違うんじゃないかなぁ、とか思うわけですよ。抜かれているパーセンテージは何となく把握しても、金額ではなかなか把握していないと思うんですよね。

そんなあたりを、とりあえず「知ってもらいたいなぁ」と思って書いてみました。





…っつか。

思った以上にシャレにならない数値に、書いた本人がぶっちゃけ「ドン引き」してます orz

*1:「派遣」という形態が果たして真っ当なのか? って危ないラインの会話はとりあえず置いておきます

*2:「純粋に違法ぢゃん」とかいう理想はとりあえずどこかに置いておきます

*3:まぁ盗人にだって三分くらいは理があるものです