gallu’s blog

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

依頼の仕方??

ちょいと気になるツイッターが入ってきたので、軽く言及。

https://twitter.com/1tatyo/status/1078122287000211457

職人気質の人には「これってできますか?」でなく「これって無理ですよね?」と聞くようにしている。 個人的な経験だと、前者の聞き方だと彼らは「出来ない理由」を探す思考に向かっていくことが多い。 しかし、後者の聞き方だと「出来る理由」を探す思考に向いていく。 面白いくらいに違う。笑

https://twitter.com/1tatyo/status/1078283184645623811

「人が動く理由」って様々あるけど、人のプライドや承認欲求をくすぐることで動かす考え方は本当に大事にしてます。 これを言うと、相手はどういう風に思考が転じ、結果どうなるか? 事業会社のマーケターは、支援会社の働きを最大化させることで結果的に自分の利につながるので、このスキル必須説!

https://twitter.com/1tatyo/status/1078437318468354049

応用技。 職人気質な人に「これって無理ですよね」と聞いて「無理です。」と言われたら。 近くの別の人に「これって無理ですよね」を聞くという手法がある。笑 その人が「できますね」と言うと「無理です」と言った本人が無能ということになる。 プライドと競争心を存分に利用し職人を活用せよ!

肯定否定が入り交じっているっぽいのですが、まぁその辺も込み込みで。

まず、先に。

「人が動く理由」って様々あるけど、人のプライドや承認欲求をくすぐることで動かす考え方は本当に大事にしてます。

これはまぁ「これが全て」ではないにしても、ある程度大事です。

これを言うと、相手はどういう風に思考が転じ、結果どうなるか? 事業会社のマーケターは、支援会社の働きを最大化させることで結果的に自分の利につながるので、このスキル必須説!

これは、個人的には幾分微妙。
「支援会社の働きを最大化させることで結果的に自分の利につながるので」だと、ちょっと相手のことを考えず、局所最適のようにも見えるんですよね。
ちゃんと、お互い「Win-Win」になっていればよいのですが。より理想的には「三方良し」。


なんていうジャブを打ちながら、本題。

職人気質の人には「これってできますか?」でなく「これって無理ですよね?」と聞くようにしている。 個人的な経験だと、前者の聞き方だと彼らは「出来ない理由」を探す思考に向かっていくことが多い。 しかし、後者の聞き方だと「出来る理由」を探す思考に向いていく。 面白いくらいに違う。笑

ん………そもそもとして、まず「出来るか?」って質問に三軸あって。
技術者は大体「実現可能か?」っていう点だけを考えがちなのに対して、非技術者のこの手の台詞って「納期と工数」が含まれるので、その辺で色々と齟齬があり以下略、って話にもなりがちなんですよねぇ、的なのがあって、(社会戦的に)練度が高いエンジニアは一端「警戒」から入りやすい、ってのもまぁ「生活の知恵」レベルなんだよなぁ、的な。
この辺の詳細はまた後日。

とりあえず「上述が比較的、是」な方向で考えると。

「これってできますか?」って質問は、「技術的+工数+納期」ってのが脳裏に浮かぶのと「ニーズを100%満たす前提」ってニュアンスになる可能性が高いように思われて。ってのが「できる」前提で質問をされているので。
一方で「これって無理ですよね?」って質問は、「無理である前提」で質問がされている、と仮定をすると「技術ベース」で「ニーズを80%程度満たす、でも提案が可能」な雰囲気が漂う、って思う事が可能、な可能性もあるので。
もしそうだとすると、「無理ですよね?」って質問のほうが、幾分、理があるようには思われます。
まぁ、個人的には「無理です"よ"ね?」よりは「無理です"か"ね?(難しいですかね?)」ってほうが、ニュアンスとして好印象になりますが。

もちろん、上述を「非」としてとらえる見解は山盛りで可能で。
・そもそも「できるか無理かを素人が判断すんな」(無理です"か"? ではなく、無理です"よね"? だと、そういうニュアンスになる)
・本当に「無理」なら、なぜ質問をしてくる?(同上)
・依頼がおおざっぱすぎて是も非も答えられないのにいきなり是非を問われても困惑する
・「無理だ、って思われてる程度に信用されてないんだろうなぁ」って思うから断る
等々。

あと、上述のつぶやきについては、「面白いくらいに違う。笑」の部分に色々と気になったり引っかかったりするところが多少*1なりあるのですが。
とはいえ、まぁ、一応、是非交々。

ちなみに個人的には、上述のような聞かれ方は「よっぽど信頼が構築できている関係性」以外なら「無理だと思うんなら無理なんだろうと思いますので無理だと思います」ってそっけなく対応して終了、かなぁ。「できるかできないか判断できる頭があるんなら自分で判断しろ、判断できないんなら判断すんな」って思うので*2
「信頼関係が構築できている」場合、最低限「無理です"か"ね?」くらいの物言いが出来る人しかいないので。とりあえず「ニトロブースとしてでもやった方がいいか」等、依頼の背景を聞いてからの回答、かなぁ。


一方で

応用技。 職人気質な人に「これって無理ですよね」と聞いて「無理です。」と言われたら。 近くの別の人に「これって無理ですよね」を聞くという手法がある。笑 その人が「できますね」と言うと「無理です」と言った本人が無能ということになる。 プライドと競争心を存分に利用し職人を活用せよ!

については、基本「いただけない」なぁ、と。

まず「無理だといったAさん」が無理な理由としては
・技術的に不可能(だとAさんが思う)
・仕様が曖昧すぎる
・Aさんのタスクの詰まり的に無理
・納期的に無理
・作成コストや運用その他の見地から、やめておいたほうがよい
等々、が想起できるのですが。

で、上述を踏まえて「近くのBさんが」できる、って答えた場合。
以下の色々な可能性が想起できるです。

・Aさんは技術的に不可能だと思ったが、Bさんは技術的に可能だと思った
これ、多分、一番、根が深い。
単純に「AさんよりBさんのスキルが高い」可能性、もあるのですが。
まぁまぁの確率で「AさんよりBさんのスキル(と知識レベル)が低い」可能性、が、少なくとも技術の世界だと、存在するんですねぇ。

過去に会ったわかりやすい事例を一つ。
ニーズ「e-mail(SMTP)を、100%到達させるようなシステムを組んでほしい」
Aさん「不可能」
Bさん「可能です」

これで「Bさんに頼む」って思った人は、存分に地獄を味わってください、としか。
発注者としての基本スキルに欠けがあるので*3

・仕様が曖昧すぎる
についても。「Bさんにとっては十分であるように見えるんだけど、Aさんの鋭い目線で見るとあちこちで曖昧さや矛盾があった」なんてケースは、少なからず。
まぁその場合、Bさんが悲鳴を上げるか、発注者が後日悲鳴をあげるか、大体がどちらか、なので。「こちらにしりぬぐいの依頼が来なければ」冷やかに放置いたしますが。

・作成コストや運用その他の見地から、やめておいたほうがよい
についても大体同様。「Bさんはそこまで考えていなかった」とか、まぁ色々。
この辺も、あとで悲鳴が上がってくるケースとか、ありますな。

・Aさんのタスクの詰まり的に無理
・納期的に無理
の2つは割と関係性があるので、まとめて。
いや単純に「AさんよりBさんのほうが手が早い」可能性もあるのですが、一方で「Bさんのコードは保守メンテナンス性に激しく欠落がある」ような場合、ちょっと色々と思案したりしますよねぇ、的な。とりあえず「しりぬぐい、こっちにもってくるなよ」と、しか。
「Aさんのタスクがぱつんぱつんだから無理(余裕があれば可能)」な場合、そもそも「依頼者が適切にタスク管理できていない or 適切なルートで依頼をしていない」ので、有能無能以前っていうか依頼者が無能なだけ。「「0.2+0.2+0.2+0.2+0.2」は1.0であって0.2ではないんだよ? https://gallu.hatenadiary.jp/entry/2018/09/18/170115 」あたりを、熟読してくださいませ。


……とまぁ、色々。
これらを踏まえた上で

その人が「できますね」と言うと「無理です」と言った本人が無能ということになる。

とか、エンジニアにすべての責任をおっかぶされても「……………で?」って感想しか出てこないかなぁ正直。
多分、発注者に対する信用が地面に食い込むだけ、なので。以降のお仕事でかかわりがなくなるんであればどうぞ、的な。
関わる場合は「会員ランクが上がる https://gallu.hatenadiary.jp/entry/2018/10/11/234610 」ので、相応の対応をご期待いただければ、と思います、的な。

というかじゃぁ「Aさんが無能」だと判断した、と仮定して、その先どうするんですかねぇ?
まぁ実際「無能だと思ってしまったAさん群を値切ってその結果Aさん群が辞めていってしまって生体濃縮が始まってびみょ~なのがそろってしまった会社さん」とかあったりして以下検閲削除*4

閑話休題


なので。

プライドと競争心を存分に利用し職人を活用せよ!

とか言われても「プライドと競争心」以前の問題ですし。
人によっては「職人を活用」ってあたりにも、色々ともにょる感想を持つ人が多いんじゃないかなぁ、と。


でまぁ。書かれた方のプロフィール。

個人のブランド化を支援する。本格的な撮影セットを用いたシックなビジュアル作り「plan J」はじめました。本業はto Bメーカーのマーケッターです。 ▼【Bio】中大法学部卒。ITベンチャー博報堂を経て、to Bメーカーのマーケティング職。 #田端大学

こんな感じ。

「実際がどうか」は不明なのですが。
上述から「技術者を軽視して見下している(利用できるコマだと思ってる)」って感じる人は、一定数、いるのではないかなぁ、と思われるのです。
もちろん「自分の印象をそういう方向にもっていく」マーケティングをしている、のであれば、特段として留め立てする義理も理由もないのですが。

技術者諸氏としては「こーゆー文章に納得した人たちの手ごまとして摩耗される事がないといいですねぇ」という感想を持ってしまうかなぁ、など、と。

*1:多大

*2:これが営業1~3年生あたりが、おずおずと聞いてきたら、接客で鍛えた柔らかく丁寧なやりとりで、にこやかに優しく対応しますがねw

*3:「受注者のスキルの高低を判断する」のは、本来的に、発注者のお仕事ですよ?

*4:「営業さんにとって使いやすい」と「技術レベルが高い」って、相関性がないもんですからねぇ……そこで「営業さんにとって使いやすい」技術者を集めると、まぁ、スゴい事にもなろうってもんです B-p