がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

時々初心不可忘

あぁこれだこれだ、というのがいくつかの角度からありまして、備忘。


よく言われる「初心忘るべからず」とありますが、おいちゃんが割と重視しているのは、こちらでございます。
おいちゃんは「風姿花伝」で知ったのですが。どうも「花鏡」で述べたあと、風姿花伝でも触れた、ってのが時間軸的に正しい流れっぽい。まぁ枝葉末節。

是非初心不可忘
時々初心不可忘
老後初心不可忘


是非初心不可忘はとても大切でございます。
見方を変えると尊異論。「専門家という世界(場)にとらわれることで見えなくなるもの」を、外に内に求めるのは重要なことで。
世阿弥はきっとそれを「己の内側」にも求めたんでしょうねぇ。


時々初心不可忘と老後初心不可忘は、おいちゃん的にはおんなじようなものに感じています。
…で、このあたりの心境に得心がいくと、否応なしに「上にいったからふんぞり返る」とかあり得なくなります。


この辺ちょっと言及したいのでかみ砕いて。


そうですねぇたまに(よく?)耳にする「オレは**をn年もやってるんだ(だからオレは間違ってない)」云々。
で、そういうタイプに限って「出来てない」んですねぇ。
多分、こういうこと。


例題「エンジニアを10年やってる」。


ダメな人は「エンジニア1年生を10年間やってる」。だからせいぜい1年生レベルのスキルしかなくて、ふんぞり返る。
出来る人は「エンジニア10年生の1年目」。だから適度に謙虚だし(ヤバい時は適切に雷も落とすし)、日々学習であることを知ってる。


そろそろ、アラフォーどころかアラフィフに手が届こうというおいちゃんですが。
そこそこの確率で拝見する「オレはできあがってる」な感じにたどり着けず。まぁたどり着く気もないのですが、あれは何だろうなぁ? と思うにつれ、しみじみと思うです。


時々初心不可忘。


いくつになっても。
勿論1つの側面として「プログラミングをn年やってきた*1」とかっていう経験の積み重ねはあるのですが。
それでもなお、もう一方で持っている属性は「プログラマーn年経過、を初めて経験している」人間なので。
そのあたりを踏まえて忘れずに、いつまでも「適度な手探り」と「ある程度までの冒険心」は見失わずに行きたいなぁ、と思う訳です。


んで、あわせて。
特に「上司上職になった」時に。
それは「上司上職になったからほかの連中よりも長けている」のではなくて「上司上職の1年生であること」を、あるいは「上司上職をn年経験した、という状況の1年生である」事を。
特に上に行けば行くほど空気が薄くなる…もとい、突っ込みが入りにくくなるので。
つい出てしまう傲慢を、いかに内省して自制していくか、ってのは、とても大切なんじゃないかなぁ、って思うです。


死ぬまで修行だなぁ、と、改めて、しみじみ。

*1:冷静にカウントすると…小学5年が初めてだったはずなので…35年くらい経つんですねぇ怖いですねぇw