がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

「誰が」やるのか?

元ネタの一つはこちらから。……もう大分古いなぁどれくらい古いのか記憶から抜けるくらいw
「新人時代の雑用」意味ある? 20代と30代で意見逆転
http://r25.jp/career/00051998/ (サイトがcloseしちゃったみたい… http://www.news-postseven.com/archives/20160803_435798.html で読めるです)。


まぁ以前から考えていたネタではあるので、ちょうどよいからくらいの感触。
いわゆる「雑用とか下積み」とかのお話。
細かい話をすると「雑用」と「下積み」は全然違う話なんだけど、似たようなラインで語られる事が多いし一部分重なる部分もあるので、適宜、重ねながら。


端的においちゃんの見解としては
・下積みには基本、意味がある(事が多い)
・雑用の意味&意義は不明だが「誰かがやる必要がある」んなら「一番下っ端がやらされる可能性が高い」(でなきゃ、コストメリットに応じて自動化されていく)
ってあたり。


かみ砕いて。
雑用は…正直おいちゃんの経歴だとあんまりないのだが。いわゆる「掃除」とか「お茶くみ」とか「コピー」とかの類だと仮定。
食い物系だと、皿洗いとか野菜の下ごしらえとか…こないだ「老舗のすし屋では、10年修行を積むと、たまごを焼かせてもらえる」とかいう話もあったなぁこの辺が雑用なのか下積みなのかは微妙なところだけど、一端現時点での切り口では「雑用」と仮定(相反するもんでもないし)。
果たして「野菜の下ごしらえ」が「本当に雑用なのか?」ってのはあるんだけど、一旦おいといて。


お茶なんかは「ティーサーバあれば各個でどうぞ」とかしみじみ思うのですが。
ごみ箱のごみ捨てとかが微妙になってきて(この辺までは各個かしらん?)、掃除とかはおそらく「誰かがやる必要がある」ってあたりまでは、割と合意が取れるところなんじゃないかなぁ、と。
だとするとじゃぁ「誰がやるのか?」。


一つの見解としては「みんなで当番制」なんだろうけど、ぶっちゃけこれは悪平等な部分があって。
端的には「バリバリの稼ぎ頭でかつスケジュール的にタイトな人間に雑用やらせるとか、費用対効果が問題ありまくりすぎ」。
だとすると、端的には「一番"時間単価稼げないヤツが雑用をする"」って方向に流れる可能性は十分にあって、それがそのまま「じゃぁ新人に」って流れになるんだと思う。


先に、上に上げたサイトの意見のうち「意味がない派」に少し突っ込んでおくと。

「まったく意味がない、新人の能力を活かしていないから」

「自分の能力を他人に生かしてもらわないと活躍できない」時点で未熟。
或いは「あなたを活かすよりも、ほかの人を活かしたほうが効率が良い」って考察の結果の可能性もある。

「誰にでもできる仕事はアウトソーシングするべき」

その費用の捻出はどこから?
或いは「その費用を捻出してでもアウトソーシングしたい、って思わせる程度にあなたは稼げてるの?」
まぁつまりこの辺については「自動化等が可能で、自動化のためのコスト+自動化を維持するためのコストが"新人がやる未満"に収まる」んなら、自動化のほうがメリットがあるし。
つまり「自動化のためのコスト+自動化を維持するためのコスト > 新人がやるコスト」なら、新人がやる雑用になる可能性が高い。


まぁ「意味がある派」にも突っ込みどころはあって。

「忍耐力が増す」

忍耐力が増してもなぁ(苦笑
基本、単純に「忍耐"だけ"」が増しても、あんまり嬉しくない事のほうが多い。

「上司の命令を忠実に聞くという縦社会で生きていく意味で勉強になったと思う」

社蓄養性ギプス?w
これも、衰退していく方向性なんじゃないかなぁ? っと。


別口で見ている限りの突っ込みと反論としては…

意味はあるかもしれませんが、非効率であることは間違いありません。

「新人にとっての効率の良さ」なんて局所最適を、会社はそう簡単に受け入れてくれるのかしら?

この変化の早い時代、1億総中流でなくなった時代、20代での遅れは致命的だと思いますよ

否定はしないけど「雑用程度で遅れる」んだとすると、そもそもの資質に問題が以下略。


なので。
全体として
・他によい方法がある
んなら「雑用を新人にやらせない」って方法はとりうる方策だと思うんだけど。
現実問題として「じゃぁ(たいして何もできない)新人に何をやらせるのさ?」って話になると「………雑用?」って話になる可能性は、ぶっちゃけ、高い。
で、必ず出てくるのが「お前は新人を活かせてない!」って話なんだけど、本気で話をすると「中途半端な人間をそれなりに役に立つように"使う"」ってのは、使う側に結構な高レベルスキルと高コストがかかるざますぶっちゃけ。「高レベル」はまぁ「上司が身につけろ」、にしても「高コスト」はあんまり見逃せないよねぇ、的な。
で、その「高コストを支払ってまで"新人を活かす"メリットは?」ってお話。
多少スタートラインが不利なのかもとは思うんだけど、結局のところ「(基本)自力で成果を出しました!」ってのを数字なりで出さないと、次につながらないざんす。


で…ここからが「雑用なんだか下積みなんだか」ってお話と、おいちゃん関連の「いっと業界」の頭の痛いあたり。


料理のじゃぁ「素材の下ごしらえ」とかは。
うん大変なんだろうっていうか間違いなく大変なんだけど、じゃぁこれが「雑用」なのか? と問われると色々と疑問。
現実問題として「包丁一つまともに使えないでなにが料理人?」って話になるし、結局のところある程度までは「質量転換」なんて話にもなるので、とりあえず「大量の下ごしらえ」は、雑用消化の観点からも訓練の観点からも、それなりに「理にかなってる」んだよねぇ、的な可能性が。
……料理学校とか卒業した人間が「キウイを湯むきした」とか、なかなかに笑えないんだけど、それが「事実」ってのが、多分、一番笑えない。
おそらく「次に下が入ってくるまでに一定のレベルに達してない」と色々と困ったりするんだろうから「気ぃ抜かずにがんばれ」としか思わないし思えないのだが。
恐らく「雑用と下積みすらこなせない」んなら、「早いタイミングで転職したほうがよいんじゃなかろうか?」ってのも、割と本気で、選択肢なんじゃなかろうか、と。


で…この辺を前提に、おいちゃんの関連「いっと業界」で、些か頭の痛いお話が。
雑用って結局のところ「誰かが手を動かさなきゃいけなくて」かつ「ある程度、誰がやっても程度問題はあれどなんとかなるんじゃないかなぁ」タスクなのですが。
いっと業界が「きっちり」回っていると、そーゆー「誰がやってもある程度何とかなるもの」ってのは速やかに「自動化」されて「こんぴぅた様がこなすタスク」になるので。
…気が付くと「新人にやらせる雑用が………ない!!」なんて事になったりして、大変に痛し痒し。


https://twitter.com/hayakogoto/status/767527674436685825

しかし友人とも話してたのですが、最近はデジタルのおかげで、ベタ塗ったり消しゴムかけたり、簡単なトーン貼りとかの人手がいらなくなってアシさんに求められるスキルが跳ね上がってるよなあ…。アシさんは本来そういう楽な仕事からじわじわ育てていくものだけど…。

なんてあたりを聞くと「いっと業界以外も似たようなもんなんかなぁ」とか思ったりはするのですが。


いやこの辺割と本気で困る事があるので、色々と悩みます。
ふた昔くらい前なら「テストでもやらせるか」ってなってたような気がするのももうずいぶんと昔のお話でいまどき「テストくらい自動化してるよねぇ」で片付いちゃうあたりが色々と切ない限り。
かといって「技術と技能と知識と経験が必要」なあたりをいきなりやらせても無理があるしねぇ…的な。


さてはて。


なので、おいちゃん的には「雑用でもやれることがあるうちはやる」&「雑用だから、とかヌルい事言わずに速やかにそこから吸収できるものを吸収して這い上がってよじ登っていく」くらいの気力があったほうがいいんじゃないかなぁ、とおもうですだす。
いっと業界は、幸いにして「公の舞台に出る」方法が比較的あちこちにあるので、例えば「仕事では色々と耐えつつ」「プライベートでちょっとはじけてみる」とかでもよいだろうし。


で「それでも老害が頑張ってバリケードはってる」んなら、その時点で辞めることを考えても遅くはないんじゃないかなぁ、と。
まぁこの辺は「育てる」タイミングで色々と思案が始まるところなのですが……いや実際、よい「銀の弾丸」が見当たらないので……結構困ってる。


ど〜したもんかねぇいや割とマジで。