がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

「知っている」と「熟練している」の違い

ちと、ランチで伺ったベテランで職人なマスターとの会話とも絡まるのですが。
まぁつべこべ言わずに
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20061220/257491/
こちらをご覧くださがりやりください(なんかテンションが変w)。


記事の内容そのものとしては極がつくほどに真っ当なのですが。
面白いと思ったのがコメント。
…そのまえに、おいらのスタンスを。
「自分で出来るほどに熟達はせんでもいいが、会話できる程度に知っている必要は十二分にある」ってスタンスです。

理解は出来るけれど、それは可能なんですか?
例えば、営業の人でも技術も経理も知らないと駄目ですか?
ならば部門を分ける意味はどこにありますか?

この辺「会話できる程度に知っている」と「熟達している(出来る)」との差が見えていない発言だなぁと。

SEは業務の境界があいまいなので、あれもこれもと手を出しすぎると工数がオーバーフローします。多くの人が筆者の言う通りに関係する業務すべてに首をつっこむと全体としては業務効率が悪化するのではないでしょうか。

とかも。


これは、どちらかというと逆の方向性としてSIerさんに感じることも多いのですが。
うちの寺子屋の子たちには「ビジネスとか営業とか念頭からはずしたらダメダメちゃんってことで折檻だからね」とも言ってますが。
ある対象が「それを出来るほどに」熟達しているジャンルは、自分が売り込めるジャンルで多分精一杯です。これはよいです(まぁ広げるのは大切ですが)。
ただ「会話が出来る程度にある程度基礎知識を把握している」ジャンルは、それとは比較にならないほど沢山求められるはずです。
営業さんが技術をわからないでよい理由も、技術が営業知識なくてよい理由も、そこにはありません。


っつか。「**なんて知らなくていい」って単語を「その知識を知っている人間が」言っているのを見たことがない。
知りもせず、故に検証も出来ていないのになんで「不要だ」って断言できるんだか………
ぶっちゃけ「怠けたいだけでしょ?」としか思えない。


知らないときは素直に「知らないので教えてくれ」。これだけで随分と世界が広がるです。