がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

職人についての覚書

あちこちで「職人とプロの違い」という記述を見るです。
例えば…
http://www.kisetsu-j.jp/psychology/post_1.html
http://muraya.at.webry.info/200507/article_8.html
http://sakanaitamae.seesaa.net/article/27709900.html
http://www.alam.jp/modules/wordpress/index.php?p=191
http://ima9292.seesaa.net/article/12593873.html
http://members.jcom.home.ne.jp/manybook3/c-29.html
http://www.harudesign.com/review/review06.html
あたりとか。


かなり雑な要約にはなるのですが…なんとなく仄見えてくるのが。
要求に対して「可能な限り遂行するのがプロ」であるのに対して「必要であれば突込みを入れるのが職人」とか。
プライオリティが「お金第一のプロ」に対して「心意気/心構え第一の職人」とか。
妥協に対して「必要であれば妥協も辞さないのがプロ」であるのに対して「妥協しないのが職人」とか。
そんな違いが見えてくるような気がします(一応念のため。良し悪しは論じる気まったくありませんので)。


ただ。なんとなく読んでいて…感じてしまった、致命的な違い。うんどこにも書いてないので「気のせい」かもしれないのですが。


プロを論じるときに。たとえそれが「プロ集団」であったとしても、基本的に自立した「個」を連想してしまいます。
つまりそこにいるのは「すでに十分な修行なりトレーニングなりを積んだ」存在であり、それぞれが自立しえる存在です。


職人を論じるときに。たとえそれが「一人の職人」であったとしても、基本的に連綿と続く「師と弟子」を連想してしまいます。
そこにあるのは「師が弟子に教える過程」であり、或は「延々と一生かけて研鑽しあう」集団です。


なんてことを考えました。
どんなもんなんですかねぇ?


ちなみにおいちゃんはわりとこってこってに職人よりです(笑
コスト度外視は流石に(あまり)しないのですが。お客様と技術者とは「同系列でコラボったほうがよりよいものが出来る」と思ってるので。
でもまぁその辺を考えると。
http://www.ohchi-forging.jp/advantage/pride.html
にある

確かに、職人としての技は大智鍛造所のウリです。
でも、求めたいのは職人ではなくて”プロ”。
会社として「誰だれさんが作った品物」、とか、「あの人の作品だから欲しい」、というのはあってはならないと思っています。
常にお客様の方を向いて、自分達が持っている最大限の力を出す。
お客様には”プロ”であり、作業に入ったら”職人”というのが目指すイメージです。

というのは、ひとつの理想に近い形なのかもしれないです。
それでもなお「この人が」という台詞を言ってもらえる子たちがたくさん生まれることを願ってやまなかったりはするのですが。