直近には、先日話をしていた携帯キャリアのIP帯域に対するファイルを作ってくれる、とかいうところのこのあたりの文章を見たところから*1
http://www.dspt.net/tools/mobile_ip/index.html
出力するIPアドレスはキャリア毎にHPで公開されている内容及び保証状況に準じます。
各社がHP上で公開しているIPアドレスが必ずしも保証できるものではないことにご注意ください。
DNSポイズニングなどにより参照元のIPが悪意を持って書き換えられる場合があります。本IP情報を個人情報を取り扱うページ及びサイトへのセキュリティ保護に使用する場合は十分ご注意ください。
本プログラムを利用した事によるいかなる損害も作者(DSPT.NET)は一切の責任を負いかねます。
うんまぁそりゃそうだろうなぁ、と。
つまり
- キャリアのHPの内容がそも保証されていない
- DNSポイゾニングなどで見に行く先が誤誘導されている可能性がある
- DSPT.NET自体がクラックやバグその他でミスをする可能性がある
- DSPT.NET自体が悪意を持つ可能性がある
などなど、どう考えても「セキュリティの一環としてよりどころにする」には危なすぎる内容ばかりである(まぁそも「IPで帯域絞る」事自体がすでに危ないので、ってのはあるのだが置いておくとして)。
ふと、思い出す。
IDEやら便利なフレームワークやらは「本当に」便利なのだろうか? といった趣旨の議論をたしかどこかでした。
つまり「すでにわかっちゃってる連中が面倒な手間作業を省略するために使う」にはよいのですが、「よくわからん連中がわからんまま使う」のは下手すると有害なんじゃなかろうか、と。
あらゆる便利なものを「便利であるから堕落させるものなんだ」とか叫ぶ気は毛頭ないのですが。
ただ、もう少し「それが本当に便利なのか? それを使う事によるメリットとデメリットはなんなのか? それを使わない事によるメリットとデメリットはなんなのか?」とかを真剣に真摯に考えてみてもよいのではないだろうか?
素人さんならいざしらず。
うちらは「プロフェッショナル」なわけですし。
きちんと「その製品の商品の概念のサービスの裏側」を知る事は、それは礼儀であり嗜みってもんなんじゃないでしょうか?
で。
わかった上でわきまえた上で「便利である」というのはよいと思うのですがね。
人工知能の暴走を「ただ傍観するしかない」ような技術者にはなりたくないと、自分は思うわけですよ*2。
…って思うんですがね。
世間様のほかのエンジニアさんたちってどうなんでしょうか?