がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

だめだこりゃ

元ネタ
指導とパワハラの境界(あいだ)[前編]
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20081020/317269/
指導とパワハラの境界(あいだ)[後編]
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/Watcher/20081020/317270/


なんていうか…「はぁ?」としか。
とりあえず随所突っ込み。

上司と部下はいつの時代でも少なからず問題を巻き起こす。上司は指導という名目で部下に高い負荷をかける…。

んと。それをやっていいのは「どこまでが適切な負荷でどこからが過負荷なのかを適切に見切れてなおかつきちんとケアが十二分かつ十全に出来る上で"俺はちゃんとケアできる"とかいう勘違いをしない」人だけ。
そうでないかぎり、それこそタダのパワハラ

「指導とパワハラの境界(あいだ)」は非常に曖昧である。

ご冗談を。はっきり境界線があるがな。
「部下に指導という"名目で"高い負荷をかける」人は大抵ギルティーだがね。

部下の頭を使う…。まず,締め切りを設定する。部下に時間を与える。締め切りになったら,結果を要求する,出来なければ追求する。これだけだよ。この手順を守れば,出来の良い奴は必死で考えて出してくる。その中から,一番出来がよいものを採用すればいい。

んと。「指導する」とか「教育する」って単語は存在しないのかしらん?

そのとおり。これが一番いいな。自分の能力以上のことができる。自分は全部知らなくていい。部下を使えばいい。最良のものを引き出す。それが組織での仕事だ。
-中略-
どんなに言っても考えてこない奴。そういう奴は俺の下から異動になるな。残念だけどしょうがない。力がないのだからな。努力する奴は評価し,しない奴は評価されない。それが実力主義ではないのか。

芦屋: 部下の方に方向性を指示して,考えつかないならヒントを与えるようなこともしないと?
奥田: しないな。あくまで部下の仕事だからな。あなたは,部下にそうしたことをするのか?

うんなるほど「摩耗して使い潰す」姿勢がよくわかる。こんな人間の下にはつきたくないっていうか育つ芽ぇ潰されるから先にこの上司を潰したいw


…って思ったら同じ事書いてるなぁ。

奥田氏の顔色はよく,表情は自信たっぷりに見えた。いろいろ聞きたいことも言いたいこともあったが,これ以上の同意も反論もしなかった。  
何を言っても奥田氏は自分の部下育成法が正しいと主張するだろう。そういう人との議論は疲れる。だから,もういいと思った。同時に,「この人の部下でなくてよかった」とも思った。
それは,「結果が出なければ激しく責められるから」ではない。仕事で成果を出せなければ,責められるのは仕方がない。給料をもらって,労働力を提供している以上,我慢しなくてはならないと思っている。
では,なぜ,奥田氏の部下になりたくないのか。
それは,成果が出なければ,放り出されるから…,使い捨てにされるからである。繰り返しになるが,仕事で成果を出すためには,ある程度は責められてもかまわない。しかし,それは,最後に「達成した」という満足感が得られることが前提だ。


ただ。

本来,指導とパワハラ紙一重だ。

はやっぱり根本的に違うと思う。
んと…いろいろなシーンで使うですが。「甘いお汁粉にひとつまみのお塩」があるかないか、なんだと思う。
その話は後述するとして。

ここでいう指導とは,上司が部下に対して行うもので,「部下が『今まで出来ていなかった新しいやり方』や『今までよりもよいやり方』を身に付け,それらを使って成果を出せるようにする」ための一連の行動である。
-中略-
例えば,「メンタルブロック」を壊す場合は,「褒める」ことが効かない。メンタルブロックとは,「心の障壁」という意味で,自分自身の既存のやり方に固執して,新しい考えや方法を受け入れがたい心理状態を指す。
-中略-
メンタルブロックがある部下は,新しいやり方に拒否反応を示すことが多い。こんな状態の部下に「頑張ろう,新しいやり方で君はバージョンアップできるよ」と言っても,多くの人は行動を変えたがらないものである。

少なくとも技術者を指導するさいに。ここは簡単。「目の前でパラダイムシフトが起きるほどの素晴らしい何か」を見せてあげればよい。
ちょっとした、一つ一つは小さな知識の積み重ね。
オブジェクト指向のお便利さ加減。
幅広い知識を得る事。
これらがどれほどに重要なのかは…おいちゃんと同じ現場で働いて、教えていた子達には色々と、教えずに「見せて、しかるのちに解説して」きたし。で、大抵みんな、そこで目をきらっきらと輝かせていたし。
ほぉら簡単にメンタルブロックなんて木っ端みじんw


多分。人が人に「教える」なんてのは…すくなくともおいちゃんには「おこがましくて」とか思ってしまう今日この頃。
多分、下の子達も、みんな「自分でつかみ、学び取ってる」だけだと思う。ただおいちゃんは、その一例を、そこに至る幾多の道のうちのたった一つを「参考までに見てちょ〜」と言えてるに過ぎないんだと思う。
だから。伸びてる子達はみんな、自分の実力で伸びてるんじゃないかなぁ、と。


で、ついでに、ひとつまみの塩のお話。
料理に隠し味が必要なのと同じくらい、性格にも、指導にも、行動にも、隠し味がいるです。
無口なら、必要なところで最低限話をするだけで「陰気」から「聞き上手」に。
おしゃべりなら、「ここ」というピンポイントでちゃんと相手の話や反応を聞く見るだけで「うるさい人」から「話の面白い人」に。
厳しい過負荷をかけるなら、本当のギリギリ一歩手前をちゃんと見切った上でフォローとケアをするだけで「パワハラ」から「厳しいけどよい上司」に。
普段ニコニコして甘々な人なら、譲れないその1点だけ「厳しく指導する」ことで、「なめていい上司」から「やさしいけどしっかりした上司」に。


自分の「見えやすい特性」の真逆をちゃんと持つ事で、深みが出るです。


…ってなんか、ちょっと散らかっちゃった雑感。