がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

「未来にツケる」のって、おいちゃんは好まないなぁ…

(潜在を含む)ニーズ「A」がある。
そのニーズを満たすサービスを作成する。
実はそのサービス、正常系はどうにかなっているんだけど、異常系やセキュリティで「特盛りつゆだくだく」な問題点があるんだけど。
その辺は色々と「押し通して」、とにかくまず「みんな使ってる/流行ってる/今動いている」という既成事実を構築してしまう。
問題点をきちんと考察/解決しないのは、コストがかかるから。見方を変えると「今コストを支払うのではなく、問題が発生したときにコストを支払おう」という、後回し。


ある程度以上軌道に乗ってから「問題が発覚」するんだけど、そこは風評操作や公的資金などで「力技で」乗り越える。あるいは「見なかったことにする」とか。実害なんて「知ろうとしなければ」いつまでもなかったことにできるし。
でも、実際には「上っ面を取り繕った」だけなので、本当にシリアスな「実害」は、見えなくしただけで、なくなってるわけじゃない。
これもまた。「もう一回問題が起きたら、そのときにちゃんと対応をすればいいや、今はとりあえず安上がりに上っ面を取り繕うくらいのコストで済ませよう」という、後回し。


増えていく技術的負債と、それに伴う利子。
困ったことに、この手のって複利なので、元本がすげぇ青天井に持ち上がっていく。
で、その元本をみて「こんな量の借金は支払えないから」なかったことにされて上っ面を糊塗して、結果、もっと借金が膨れ上がる。
以上を無限ループ。おいちゃんは for(;;) ではなくて while(true) のほうが好みだけど。


原発(言うまでもなく)とかEvernote(XSSにまつわる話:でも事後対応みてると、ちゃんと「コストかけて、利子だけじゃなくて元金も払ってる」ように、も、見える)とか。Facebookのセキュリティ周りも大分とグレーな話を耳にするし、普通に「セキュリティホールその他の技術的負債のあるシステム」なんてのは正直、山盛りでごろり。


問題があるのはやむをえない部分もあると思う。「完璧な設計」が、人間にそもそも可能かどうか、おいちゃんはとても懐疑的だし。


ただ。


問題点が見えてしまったときに、それを「未来にツケる」のを、おいちゃんは好まない。
問題点が見えるのがイヤで「見ようとも知ろうともしない」のを、おいちゃんは好まない。


コストを後回しにしたほうが、圧倒的に儲かるし、楽なんだけどね。
おいちゃんは「フェイディアスの教訓」を大切にしたいから。