発端は、この辺。
https://twitter.com/tosasuigei/status/638542720873594881
http://megalodon.jp/2015-0902-0004-19/https://twitter.com:443/tosasuigei/status/638542720873594881
佐野騒動で全国のデザイナーは仕事がしづらくなりそうだね。「これ完全にオリジナルでしょうね!」「これ著作権的に絶対問題ないよね!」とクライアントに追い込まれる零細デザイナーたちの姿が目に浮かぶ。100円ショップで高級品を求めるな!オリジナリティが欲しければ金を出せ!
ん…些か、気になった。
気になったあたりを説明するのに、多分、分かりやすいのが、これ。
王様の仕立て屋 25―サルト・フィニート (ジャンプコミックスデラックス)
- 作者: 大河原遁
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/02/04
- メディア: コミック
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君達が恐れている彼のディアスキンだが
こうした稀少な革で靴を作る場合 人目に付く爪先に一級の革を使い
目立たない場所には少し落ちる革を使う事が多い
裏も内側も全て一級の革を使っては
まず一般人が手を出せる値段にならない
これは靴職人のごまかしではなく 稀少な革製品をリーズナブルに提供しようとする職人の努力だ
無論 これを全一級品使用の値で売ったら 詐欺であるし
知らなかったら 職人の不明を問われる事になる
もう一つ、こっち。
- 作者: 魔夜峰央
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/05/29
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人造宝石を
これは人造です
といって売るなら問題はないんです
今回のケースで。
例えば、佐野氏が「この値段ですと、著作権的なチェックなどはほとんど出来ませんがよろしいでしょうか?」的なお断りがあれば、或いは、もしかしたら、もうちょっと「シロに近いグレー」なのかもしれない、と思うのだけど。
佐野氏はきちんと「側面や裏側には、少し落ちる革を使っています」と、言ったのだろうか? という疑問が、色々と。
「オリジナリティが欲しければ金を出せ」ってのは、正論。
おいちゃんも以前に「ここで「カプセルホテルの料金でリッツカールトンのサービスを要求」なんてのは、当然ながら通らないわけですね。 http://d.hatena.ne.jp/gallu/20090915/p1 」なんて話をしているわけで。
でも受注時に何も言わずに、納品後に問題が発生してから「オリジナリティが欲しければ金を出せ」って言うのだとしたら、それは些か「何かが違うんじゃないかなぁ?」って思うざます。
今回のファイアーエンブレム案件がどんな経緯なのかは知らないし、だから「どっちなのか」は不明ではあるんだけど。
なんか、後出しで色々なお話が出てきて、それが経緯的に「実際は事前にお断りが入っていたのか」「本当に後出しでいっているのか」ってあたりが、ちょっと色々と「ど〜なんだろうなぁ?」とか思ってみたりみたり。
まぁシステムなんかでも「実際に納品してから/本番運用してから」気付くなんてケースがないわけではなくて、設計からやってれば基本的には「瑕疵」の範囲内の出来事になる可能性も検討の余地があるように思うのですが(「並の専門家であれば予見出来たか」ってあたりが多分基準の一つ)。
それを考えた時に…まぁそもそも「盗用してた」んならアウトなのですが、そうでないにしてもどれくらい「似ているものの存在」について考慮考察調査をしていたのかなぁ? と。
そんなこんなを考えた時に。
「やるべき事」を、まぁ「やってから」なのか「すっ飛ばして」なのかは不明なのですが、現状見えている情報の限りでは、あの状態をもって「佐野騒動で全国のデザイナーは仕事がしづらくなりそうだね」ってなると「全国のデザイナーってのは、恒常的に他人の作成物を無断で使ってるのが一般的なんだろうか?」っていう可能性への想起が色々と。
まぁ、コピペは忌むべきモノだと思っているので、コピペについては早急に滅ぶよろし。