がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

ダニング=クルーガー効果 雑感

ダニング=クルーガー効果(Dunning-Kruger effect)ってのは、ものすごくざっくり要約すると「馬鹿ほど自分が賢いと思って偉そうにふんぞり返ってやがる」って類のお話でございます。
もうちょっと噛み砕いてえぐりこむと「自分の未熟加減を認識できない程度に能力がない」ってあたりで、結果的に「自分を高く評価してしまう認知バイアスが働いてる」状態でございます。


んと…昔のキセル(無賃乗車)とかがそうなのですが。
実際に駅員さんが「ものすごい処理速度で正確に全ての切符&定期を目視チェックしてたか?」というと、もちろんやってらっしゃる化け物もいたでしょうが、聞いている限り「キョドってる奴を中心にチェックしていた」ようです。
警察の職質のあたりでも、そんな話があるようなないような。


もちろん最終的には「ちゃんと本質をチェックする」にしても、とりあえず第一印象としての「相手の振る舞い」ってのはわりと重要な指針として使いやすいので。
15秒の「真実の瞬間」ほどではないにしても、相手の「挙動」ってのは、わりと「一発目の価値判断」として重要なんですね。


さて。


成長しているエンジニアさんってのは、割合と「自分に不安があります」。
いやまぁ「足りないところが見えているから勉強する」わけですし、だから伸びるんですがね。つまり「伸びしろがまだまだある」のを何よりも当人がご理解いただけているわけで、結果的に「あまり自信のない」言動挙動になることも、少なからずあるわけです。
別にエンジニアに限らず。


んで。
つまり「自分の未熟加減を認識できない程度に能力がない」人間はそれはもぉ「自信満々に」振舞うので。
間違えてそっちを選んだりすると、わりと大惨事になったりするわけなんですね。


この辺を踏まえますと。
まず「自分に自信のない」御仁に置かれましては、まずそもそもとして「まだ足りないところを自己認識できる、程度の能力がある」わけなのですから、まずは目出度いと思ったほうがよいでしょう。
あとはまぁ「ゆっくりでいいんで成長」していきましょう。
成長のコツは「他人と比較しない」。
比較対象は一ヶ月前の、四半年前の、半年前の、一年前の、自分。その自分と比較して「伸びてない」んなら、ちぃと気合入れて勉強しましょ。ちょっとでも伸びてるんなら、あせらずに勉強しましょ。


「自分に自信のある」御仁は…まぁたぶんここまで読み進めちゃおらんと思いますが。
まず「自分の足りないところを認識できる」能力を身につけましょ。
お話はそこから。
「認識」は、全てのstart lineなので。


それ考えると「PHPができるようになりました!」「プログラミングをマスターしました!」って連中も、ダニング=クルーガー効果で大体、説明がついちゃいそうな気もするですますなぁ…