がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

「便利である」という事

んっと。@ITさんってところの、
件名:便利な道具と人を育てること http://www.atmarkit.co.jp/bbs/phpBB/viewtopic.php?mode=viewtopic&topic=33315&forum=3&start=0
ってのを見て思った雑感なのですが。


ものごっつく暴言を吐きますと。「脳みそを動かしてもらう」方と「指先を動かしてもらう」方って分類をすることが多々ありまして。
ぶっちゃけ、「指先を動かしてもらう方(最近、身の回りでは「レゴブロッカー」と呼称しています)」に教育かけても多分無駄ですっていうか無駄な人をこのカテゴリに入れるのですが*1 :-P
彼らにはとにかく「ゴリゴリっとコーディング」をしていただきたいので。生産性が向上する「便利な道具」の使い方を教え、場合によってはルールでがんじがらめに縛り、効率をUpさせます。
ここでまぁ「より安い金額で叩く」とか「若い方が安いし丈夫だし」とか「使い捨て文化」とかそーゆー物騒な発想は反逆です、市民。
一方で。脳みそを動かしていただきたいエンジニアな方々には。確かに便利な道具を「ほれ使え」といって渡すのには、どこまでも抵抗感があります。
最低限、仕組みだの、その技術の根幹思想だの、その後の歴史的経緯だの、そういった部分にくらいは思いを馳せて欲しいので。


エンジニアを基準に。私は「お勉強もお仕事のうち」だと思ってます。実際問題、きちんと教育することで、数ヶ月の前半くらいでしっかりと教育成果でますし。っつか「成果が出ない教育」なら「趣味でやってて」って感じになると思うので。
そういう意味で、現場教育の柱は概ね2本でしょうか。「出来ないことができるようになる」「現状より早くできるようになる」。
そうすると。例えば数日とかいう短いスパンだと生産性が低下しているように見えるかもしれませんが、数ヶ月のスパンでみると、教育したほうが生産性が上がるので。


んで。これは「私の」技術に対するスタンスではあるのですが。私が技術で一番重要視するのは「その根幹にある発想」です。
詳細は 「根っこの重要さとかなんとか http://d.hatena.ne.jp/gallu/20060829/p1 」をご覧ください。
で。「便利な道具」を初めから使ってしまうと「その技術(道具)がないことによる不便や不満」が見えなくなり、結果として「道具に振り回される」事が多々あります*2


まぁこのあたりは色々なところで言われ、考えられている内容なのだろうと思うのですが。
私は、便利という単語を見ると、どうしてもそこに「危険」の二文字が透けて見えてしまうほうなので。「ホワイトボックス的に理解したうえでブラックボックス的に使う」のが一番いいのかなぁ、って思ってます。
私が、結果的に「ソースコードが見れるもの」を好んだり、実際にソースコードをあたってみたりするのも、このあたりに根っこがあるように思います。
でまぁ…「流行ってるけど中身めためた」な場合、インタフェースだけ「いんすぱいあ」すればよいですし(笑

*1:具体的には「根幹思想」とか「技術背景」とかに興味を持たない方々。

*2:典型的にはIDEが顕著だと思ってます