いわゆる「プログラマの求人募集」で、「未経験者OK」とか「初心者歓迎」とかって単語をちょくちょくと見るのですが。
…どうしても、理想(&想像)と現実との間に、獅子の子が墜落死しそうな深くて暗い溝を感じずにはいられない。
これは予想として。
多分、多くの「未経験者」は。
- ここで経験者になってしっかりと教えてもらって一人前になろうってかなれるんだ!!
こんな期待をしてるんじゃなかろうかと思う。多分。
ただ。知っている限りでは(以下、おぞましいことにすべて現実)。
まずそもそもとして
- まともに教えられる人と環境がダブルでない
という状況がある。
開発を教えるには、「教える」スキルと「開発の」スキルのダブルが必要で。でも大抵の場合、開発のスキルも教えるスキルも、どっちもない人が教えてる。
まぁ当たり前で、本気で開発スキルがある人は「開発にまわしたほうが効率的」なので。ひどいと「開発経験がろくすっぽない人」が教えてたりする。
或いはいわゆる「情報処理」とかの試験用テキスト(またはその類似品)を渡す。
或いは「独学の名の下に教えない」。
次に
- OJTという名の放置プレイ
が始まる。
まずはじめに「いいから資料でも読んどけ」で放置し、次に「社内のソースとかネット上のソースとか書籍のソースとかとにかくコピペすればモノ出来るから」になり。
それでも喰らいついて質問を始めると「そんな基本的なことを聞くな邪魔だ」「自分で調べろ」「いいからそうやっとけ」で終了。
…これでやめないほうが不思議だと思うんですが、やめると大抵「根性がない」「適性がない」で終了。内省などは当然ながら皆無。
で、とりあえず「手」が欲しいから「初心者歓迎」「未経験者優遇」にして、金額安く設定して磨耗するように使って、磨耗したらポイ。会社案内には「充実した研修」とか書いておけばOK。
まぁ自分が「初心者に教えるスキル」極端に欠けてるからってのもあるのですが。
素人さんにプログラムスキル叩き込むのは、正直、ものすごく大変なんじゃないかって思うです。
だから初めは初心者歓迎な会社ってのを見て「すごいなぁ」って思ってたですが、中身を見ていくと…凄いんじゃなくて惨いんだなぁとか気づいてみたり。
これじゃ、いわゆる「IT業界」に来たいと思うひとが減るのも当然だと思うのですが。どんなもんなんですかね?