がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

使いこなすか振り回されるか

インスパイア元は、こちらあたり。


プログラミング作業を将棋に例えてみる
http://d.hatena.ne.jp/Yamashiro0217/20131004/1380855545


道具に拘るエンジニアはだいたい無能
http://anond.hatelabo.jp/20131005004542


道具、を簡単に定義。
一端、以下の全部を「道具」としておきます。
・エディタの類い
プログラミング言語やらOSやらRDBMSやらの類い
IDEの類い
・いわゆるフレームワークとかライブラリとかの類い
・CIツールとかバージョン管理ツールとかBTSとかの類い
オブジェクト指向とかデザパタとかラムダとかその他諸々
など。3分で思いつくままに書いてるので大量に漏れてるだろうけど、上述から想起されるような諸々全部、一端この文章では「道具」って定義しておきます。


道具の使い方のおいちゃんの現状における結論は「道具の使い方 http://d.hatena.ne.jp/gallu/20091220/p1 」ここから特に変わらず。
ただ、道具の要不要について、例えば「道具によって思考が影響を受ける」的な話も見聞きしたので、その辺について少し言及してみようかなぁ、っと。


「道具によって思考が影響を受ける」については「是」とも「否」とも言えて、克つ、是の場合においても「2つの意味合い」があると、おいちゃんは思っています。
その辺かみ砕いて。


んと…「道具によって思考が影響を受ける」の文章が、もし「道具が何か思考への影響を自分に与えてくれる事を期待している」のであれば、割と全面的に「否」と言います。
道具は所詮道具。ストラディバリ持ったって、素人が弾けば騒音しか出てこないってのは、よく考えなくても解るお話。
なので「良い道具を持っていればよい仕事が出来る」とか、そんな頓狂な話は全面却下で終了。


んじゃ「2つの意味合いを持つ」「是」とは、どんなケースか?


一つは「よい道具は本人の思考の妨げが少なく」「悪い道具は大量に思考を妨げてくる」ので、「思考への妨害の有無」って点において「思考が影響を受ける(というか悪影響を受けない)」ってケースは、それなりに多々。
ここで「思考の妨げが少ない」道具はどんな道具か? ってあたりで議論になるのですが、様々な世界を見ていると結局「100徳ナイフ」よりは「シンプルなツールをいくつか」に落ち着く可能性は高いのかなぁ、と推測。とはいえ「本人の思考嗜好レベル」にも依るので、その辺はお好みで。
まぁ「手になじんだ道具」が使いやすいってのは、どこに行ってもよくあるお話でございます。


もう一つは「その道具ができあがった背景にある、哲学に触れて自分が学習しインスパイアされる」ケース。
ある意味「道具によって思考が影響を受ける」尤もよい状況のような気もするんだけど、このケースって「その道具について識る」必要はあっても「使う」必要は必ずしもないので*1、道具に「こだわる」という文脈において、どこまで重要なのかってぇと、微妙。


なので。
勿論「自分のパフォーマンスを阻害なく(少なく)発揮できる道具そろえ」はとても有難いのですが、結局のところ「弘法筆を選ばず」って話に落ち着くので。
得手不得手もあるだろうしそれはよいのですが、あんまり「これじゃなきゃ僕仕事出来ない」は、若干、応用能力とかそもそも基礎知識がちゃんとかみ砕けているのかとか思考能力とか諸々を疑われてもやむなし、的状態になりやすいんじゃないかと思うわけなのですね。
勿論「何でも出来る」は届かない理想だと思うのですが、道具立てについては「ある程度の柔軟さ」があっても良いと思うのですよ。


などと、思いついた諸々を、つれづれっと。

*1:とはいえ、実際には使った方が理解が深まる場合が多いので、よほどの理由がない限り、ある程度熟達するまで使い倒す事を強くお勧め