がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

「燃えるプロジェクト」への一考

時々見かける「もったいないミスマッチ」なのですが。
前提としては「駄目ぽいプロジェクト」。

そこに参画している、あるいは「した直後」のメンバーのうち、まず「5~6手以上先」を見る人間が「このままだとやばい」事に、割と早いタイミングで気づきます。
「5~6手以上先を見る」人(達)ですしねぇ。
でまぁ「やばい事を伝える」や「問題のヘッジに走る」などの行動を取るのですが。まぁ「5~6手以上先」だと、見えない人間にとっては「危険はない」と見なされるので、大概、危機感が伝わりません。
でまぁ「5~6手以上先を見る」人ってあんまり数が居ないので、危機感が共有できるメンバーもまた言わずもがな、となります。

でまぁそこで「5~6手以上先」メンバー(ズ)が逃げなかったと仮定して*1
やはり一定の確率で、時々、ごく稀に、わずかな可能性として*2、「気づいていないメンバー」の数名くらいが「火に油やガソリンや酸素やニトログリセリンやその他諸々の可燃物」を定期的に注ぎ込みます。えぇ、ごく稀に*3
頑張って消火作業をしても、それに倍する可燃物をぶち込まれると、まぁ炎上範囲は広がり、炎上温度は上がります。

少し時間が経過して。
そろそろ「3~4手先」を見れるメンバー(ズ)がやばさに気づいて消火活動を手伝いますが、「気づいていないメンバーズ」の可燃ブツ投げ込み処理は、大概継続されるので、延焼範囲は広がりの一途を見せます。
……この辺からやばいのが「5~6手以上先」メンバー(ズ)に疲弊と疲労と過労が溜まって、色々なものが下がったり落ちたりします*4
ここで「5~6手以上 + 3~4手先」で全体の過半数が取れたりするとギリギリなんとかなりそうな可能性がありそうなもんなのですが、そーゆー「人材に恵まれたプロジェクト」って、そんなに、数は多くないんですよねぇ………

佳境に入ってくると「1~2手先」を見れるメンバー(ズ)も気づき出しますが、大体このころには「「5~6手以上先メンバー(ズ)の諸々の低下」が確定し、「「3~4手先メンバー(ズ)」も諸々が低下し始めています。
一方、ぶっちゃけ「1~2手先メンバー(ズ)」のスキルレベルが高い可能性は限りなく低いので、消化をしようにもすべがわからず、つい間違えて「水をかけようとして石油をぶちまけた」くらいのケースは、まぁ散見されます。あと「煮えた油に水」とか、ね。
このあたりまでくるとさすがに「過半数*5が危機感を感じている」事から「全体の改善」などが(ようやく)人々の口の端に上ったりするのですが、何分にも「とうに手遅れ」であるケースが多く、かつ、一番の戦力は大概「疲労困憊の極み」にいるために、有効打が打てる事はまずにありません。

崖っぷち*6に至ってようやく「可燃ブツ投げ込み処理をしていた気づいていないメンバーズ」も危機感を感じます。
落ちる直前ですしね。
でまぁそーゆー時にいわゆる「怠け者の節句働き」的な感じで大げさに騒ぎ立てますが、こんなtoo lateなタイミングで騒がれても色々と手遅れなので優秀なメンバーは大概、非協力的になりますが、その非協力的な態度に怒ったりすると、あとは泥沼一直線です。
あと、そのタイミングで「消化を騒ぎながら酸素を吹きかける」とかいう曲芸をかましてくれるケースもあるので、色々と要注意です。

………まぁこんな流れで進むと、確実に「焼け落ちる」までプロジェクトが燃え盛ります。


そんなケースを見ると。
まずはじめに考えるのは「危機感の早いタイミングでの共有」なのですが、この辺は「無能に理解させるのはまず不可能」なので、おいちゃん的には諦めています。
次に考えるのは「5~6手以上先メンバー(ズ)を疲弊させない方法」……なのですが。いやまぁ「早いタイミングで動かしても馬鹿が可燃ブツを注ぎ込み続ける」から焼け石に水にはなるのですが。
とはいえ「傍観していてください」といっても延焼のひどさを考えると精神的にかなりクると思われるので、あんまり有効打にはならないと思うんですよねぇ。

……とすると
・危機感の早いタイミングでの共有を試みる
・無理なら、逃げる、あるいは少なくとも撤退準備を全力で行う
くらいが安全策かなぁ、となってしまうわけで。

いやまぁ「全権握ってる」んなら「可燃ブツ投げ込み班を始末する*7」んですけどねぇ。


なんてことを、つらつら。

*1:逃げたほうがいいんだけどねぇ………

*2:………察しろ

*3:つまり「ほぼ常に」

*4:士気とか志気とか体力とか速度とか集中力とか

*5:………だといいなぁ

*6:具体的には、リリース直前とかヒドイとリリース直後とかもっとヒドイとそれ以降

*7:仕掛けるとか処理するとか浄化するとか教育するとかまぁ便利な単語は色々