がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

ITSS考察のためのmemo

http://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/download_V3_2008.html
からの抜き出し。


IT スキル標準1は、経済産業省から2002 年12 月に公開された後、2006 年4 月に「IT スキル標準V2」、2008 年3 月には「IT スキル標準V3」とバージョンアップを重ねてきました。

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マーケティング
顧客ニーズに対応するために、企業、事業、製品及びサービスの市
場の動向を予測かつ分析し、事業戦略、販売戦略、実行計画、資金計
画及び販売チャネル戦略等ビジネス戦略の企画及び立案を実施する。
市場分析等をつうじて立案したビジネス戦略の投資効果、新規性、顧
客満足度に責任を持つ。
当該職種は、以下の専門分野に区分される。
マーケティングマネジメント
市場を洞察し、顧客ニーズと自社製品及びサービスを結びつけるた
めの戦略、目標と実行計画を策定する。また、計画の進捗を管理す
るとともに市場や顧客ニーズの変化に沿って戦略並びに実行計画
の見直しを行う。
●販売チャネル戦略
製品またはソリューションの最適な販売チャネルの確率のための戦
略を立案する、また、販売チャネルに対するガイダンスを実施すると
ともに目標を設定し成果を遂げるための施策を実施する。
●マーケットコミュニケーション
自社の知名度を高め、また提供する製品またはソリューションの需
要を喚起するためのプロモーション戦略を立案し実行する。

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セールス
顧客における経営方針を確認し、その実現のための課題解決
策の提案、ビジネスプロセス改善支援及びソリューション、製品、
サービスの提案を実施し成約する。顧客との良好なリレーション
を確立し顧客満足度を高める。
IT投資の局面においては、経営戦略策定(目標とビジョンの策
定、ビジネス戦略策定)及び戦略的情報化企画(課題整理、ビジ
ネス及びIT分析)を主な活動領域として以下を実施する
−経営戦略策定
・顧客における目標とビジョンの確認
・顧客におけるビジネス戦略の確認
−戦略的情報化企画
・顧客におけるビジネス課題の整理及びソリューションの提案
当該職種は、以下の専門分野に区分される
●訪問型コンサルティングセールス
特定顧客に対して良好なリレーションを開拓、維持、向上し、
継続的に販売活動を行う。
●訪問型製品セールス
特定の製品、サービス、あるいはソリューションに精通し、幅
広く顧客に対してその販売活動を行う。
●メディア利用型セールス
各種のメディアを利用して不特定多数の顧客へアプローチ
し、主に製品を中心とした販売活動を行う。

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コンサルタント

知的資産、コンサルティングメソドロジを活用し、顧客の経営戦
略やビジネス戦略及びIT戦略策定へのカウンセリング、提言、助
言の実施を通じて、顧客のビジネス戦略やビジョンの実現、課題
解決に貢献し、IT投資の経営判断を支援する。
提言がもたらす価値や効果、顧客満足度、実現可能性等に責
任を持つ。
IT投資の局面においては、経営戦略策定(目標及びビジョンの
策定、ビジネス戦略策定)及び戦略的情報化企画(課題整理及び
分析(ビジネス及びIT))を主な活動領域として以下を実施する。
−経営戦略策定
・目標及びビジョンの提言
・ビジネス戦略策定への助言
−戦略的情報化企画
・ソリューション策定のための助言
当該職種は、以下の専門分野に区分される。
●インダストリ
各インダストリ(例えば産業・金融・公共)における、競争・サ
ービスの差別化の源泉となる専門知識を活用し解決策を提
示する。
●ビジネスファンクション
すべてのインダストリに共通した業務(例えば会計・人事・設
備管理・ITガバナンス)における、競争・サービスの差別化の
源泉となる専門知識を活用し解決策を提示する。

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ITアーキテクト

ビジネス及びIT上の課題を分析し、ソリューションを構成する情報システ
ム化要件として再構成する。ハードウェア、ソフトウェア関連技術(アプリケ
ーション関連技術、メソドロジ)を活用し、顧客のビジネス戦略を実現するた
めに情報システム全体の品質(整合性、一貫性等)を保ったITアーキテクチ
ャを設計する。設計したアーキテクチャが課題に対するソリューションを構
成することを確認するとともに、後続の開発、導入が可能であることを確認
する。また、ソリューションを構成するために情報システムが満たすべき基
準を明らかにする。さらに実現性に対する技術リスクについて事前に影響
を評価する。
IT投資の局面においては、戦略的情報化企画(課題整理と分析(ビジネ
ス及びIT)、ソリューション設計(構造とパターン))を主な活動領域として以下
を実施する。
−戦略的情報化企画
・ソリューションの枠組み策定
・ソリューションアーキテクチャの設計
当該職種は、以下の専門分野に区分される。
●アプリケーションアーキテクチャ
ビジネス及びIT上の課題を分析し、機能要件として再構成する。機能
属性、仕様を明らかにし、アプリケーションアーキテクチャ(アプリケー
ションコンポネント構造、論理データ構造等)を設計する。設計したア
ーキテクチャがビジネス及びIT上の課題に対するソリューションを構
成することを確認するとともに、後続の開発、導入が可能であることを
確認する。
●インテグレーションアーキテクチャ
全体最適の観点から異種あるいは複数の情報システム間の統合及
び連携要求を分析し、統合及び連携要件として再構成する。統合及び
連携仕様を明らかにし、インテグレーションアーキテクチャ(フレーム
ワーク構造およびインタオペラビリティ)を設計する。設計したアーキ
テクチャが統合及び連携要求を満たすことを確認するとともに、後続
の開発、導入が可能であることを確認する。
●インフラストラクチャアーキテクチャ
ビジネス及びIT上の課題を分析し、システム基盤要件として再構成す
る。システム属性、仕様を明らかにし、インフラストラクチャアーキテク
チャ(システムマネジメント、セキュリティ、ネットワーク、プラットフォー
ム等)を設計する。設計したアーキテクチャがビジネス及びIT上の課
題に対するソリューションを構成することを確認するとともに、後続の
開発、導入が可能であることを確認する。

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プロジェクトマネジメント

プロジェクトマネジメント関連技術、ビジネスマネジメント技術を活用
し、プロジェクトの提案、立上げ、計画、実行、監視コントロール終結
実施し、計画された納入物、サービスと、その要求品質、コスト、納期に
責任を持つ。
IT投資の局面においては、戦略的情報化企画(課題整理、分析(ビジ
ネス、IT)、ソリューション設計(構造、パターン))、開発(コンポネント設計
(システム、業務)、ソリューション構築(開発、実装))及び運用、保守(ソリ
ューション運用(システム、業務)、ソリューション保守(システム、業務))
を主な活動領域として以下を実施する。
−戦略的情報化企画
・情報化企画(ITアウトソーシング、ソフトウェア製品開発専門分野)
・プロジェクト計画の策定
−開発
・プロジェクトの管理、統制
−運用、保守
・プロジェクトの管理、統制
当該職種は、以下の専門分野に区分される。
システム開発
ITシステムの提案、開発、保守に関わるプロジェクトマネジメントを行
う(ITシステムとして要求される機能を実現するためのソフトウェアを
開発し、コンピュータ及びネットワーク環境を構築する。インターネッ
トテクノロジを使用したものを含む)。
●ITアウトソーシング
顧客の経営戦略を受けて、外部組織としてITシステムの企画、構築、
保守、システム運用、サポート運用、業務運用に関わるプロジェクト
マネジメントを行う。
●ネットワークサービス
データ(LAN/WAN)、画像、映像等の通信環境の設計、導入及び管理
に関わるプロジェクトマネジメントを行う。
●ソフトウェア製品開発
不特定多数のユーザを対象としたソフトウェア製品の企画、設計、開
発、改良及び保守に関わるプロジェクトマネジメントを行う。

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IT スペシャリスト

ハードウェア、ソフトウェア関連の専門技術を活用し、顧客の環境に最適
なシステム基盤の設計、構築、導入を実施する。
構築したシステム基盤の非機能要件(性能、回復性、可用性など)に責
任を持つ。
IT投資の局面においては、開発(コンポネント設計(システム)、ソリュー
ション構築(開発、実装))及び運用、保守(ソリューション運用(システム)、
ソリューション保守(システム))を主な活動領域として以下を実施する。
−開発
・システムコンポネントの分析、設計
・システムの構築、導入
−運用、保守
・システムの運用
・システムの保守
当該職種は、以下の専門分野に区分される。
●プラットフォーム
ソリューションの基盤となるシステムプラットフォームの設計、構築及び導入を行う。
ここでのプラットフォームとは、ハードウェア、オペレーティングシステムや関連する
システムソフトウェア及びミドルウェアであり、システム開発、アプリケーション開発の
前提となる基盤システムである。
●ネットワーク
ネットワークの構成要素、ネットワーク網、キャパシティ、障害回避手段などの設計、
構築及び導入を行う。
●データベース
データベースの論理設計、物理設計、回復管理などの設計、構築及び導入を行う。
●アプリケーション共通基盤
システムにあったソフトウェアアーキテクチャフレームワーク、および、共通ライブ
ラリの設計、実装を行なう。また導入したライブラリの管理、ソフトウェアの品質管理、
開発環境の決定、アプリケーションの開発ツールの作成、導入を行う。
●システム管理
ハードウェア、ソフトウェア、アプリケーションを含めたシステム運用、管理の設計、構
築及び導入を行う。
●セキュリティ
企業内、企業間で必要とされるセキュリティ機能、セキュリティのためのコンポネント
などの設計、構築及び導入を行う。

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アプリケーションスペシャリスト

業種固有業務や汎用業務において、アプリケーション開発やパッケージ導
入に関する専門技術を活用し、業務上の課題解決に係わるアプリケーションの
設計、開発、構築、導入、テスト及び保守を実施する。構築したアプリケーショ
ンの品質(機能性、回復性、利便性等)に責任を持つ。
IT投資の局面においては、開発(コンポネント設計(業務)、ソリューション構
築(開発、構築))及び運用、保守(ソリューション運用(業務)、ソリューション保
守(業務))を主な活動領域とする。
当該職種は、以下の専門分野に区分される
●業務システム
業務に関するユーザの要望を分析し、業務システムの設計、開発、運用、
保守を行う。
IT投資局面における活動領域では、当該業務ソリューションに関する以下
の作業を実施する
−開発
・アプリケーションコンポネントの分析、設計
・アプリケーションコンポネントの開発、実装、テスト
−運用、保守
・アプリケーションコンポネントの運用
・アプリケーションコンポネントの保守
●業務パッケージ
適用業務パッケージの機能とそのポータビリティーを十分に理解した上
で、業務に関するユーザの要望を把握し、パッケージのカスタマイズ、機
能追加、導入及び保守を行う。
IT投資局面における活動領域では、当該業務パッケージに関する以下の
作業を実施する
−開発
・詳細フィット&ギャップ分析設計
・要求仕様に合わせたカスタマイズ設計(追加機能設計を含む)
・追加機能開発(カスタマイズで実現出来ない部分の追加開発)
・パッケージコンポネントの実装、テスト
−運用、保守
・パッケージコンポネントの運用
・パッケージコンポネントの保守

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ソフトウェアデベロップメント

ソフトウェアエンジニアリング技術を活用し、マーケティング
略に基づく、市場に受け入れられるソフトウェア製品の企画、仕
様決定、設計、開発を実施する。
また上位レベルにおいては、ソフトウェア製品に関連したビジ
ネス戦略の立案やコンサルテーションを実施する。開発したソフ
トウェア製品の機能性、信頼性等に責任を持つ。
当該職種は、以下の専門分野に区分される
●基本ソフト
OS、言語、ネットワークなど、ハードウェアの特性を活かし
た基本的な機能を提供し、コンピュータシステム全体を管理
する基本ソフトウェアに関する設計、開発、カスタマイズ及び
技術支援を行う
●ミドルソフト
データベース管理、トランザクション処理機能、分散オブジェ
クト環境などの機能を提供するプラットフォーム非依存なソフ
トウェアに関する設計、開発、カスタマイズ及び技術支援を
行う
●応用ソフト
業務パッケージ(ERP、CRMなどを含む)、オフィススイート
など、特定の目的または領域で、情報システムを利用した業
務改革、ビジネスプロセス改善及び作業の効率化などを支
援するソフトウェアに関する設計、開発及び技術支援を行う

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カスタマサービス

ハードウェア、ソフトウェア、施設に関連する専門技術を活用
し、顧客の設備に合致したハードウェアの導入、ソフトウェアの導
入、カスタマイズ、保守および修理を実施するとともに遠隔保守
を実施する。さらにIT技術を利用するための施設建設をサポート
する。導入したハードウェア、ソフトウェアの品質(使用性、保守
容易性等)に責任を持つ。
IT投資の局面においては、開発(ソリューション構築(開発、実
装))及び運用、保守(ソリューション保守(システム、業務))を主な
活動領域として以下を実施する
−開発
・ハードウェア、ソフトウェアの導入
−運用、保守
・ハードウェア、ソフトウェアの保守
当該職種は、以下の専門分野に区分される
●ハードウェア
導入済あるいは導入予定のコンピュータ、関連機器(以下、
ハードウェアと称す) について、その安定稼働を目的に、導
入、据付、正常な機能維持、機能拡張、障害修復及び操作指
導等を行う
●ソフトウェア
導入済あるいは導入予定のコンピュータプログラム及びソフ
トウェア製品(以下、ソフトウェアと称す) について、安定稼働
を目的に、導入、セットアップ、正常な機能維持、機能拡張、
構成変更、障害修復及び操作指導等を行う
●ファシリティマネジメント
コンピュータシステム及びネットワークの施設インフラについ
て、設計、構築の管理及び運営を行う

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ITサービスマネジメント

システム運用関連技術を活用し、サービスレベルの設計を行い顧客
と合意されたサービスレベルアグリーメントSLA)に基づき、システ
ム運用リスク管理の側面からシステム全体の安定稼動に責任を持
つ。システム全体の安定稼動を目指し、安全性、信頼性、効率性を追
及する。またサービスレベルの維持、向上を図るためにシステム稼
動情報の収集と分析を実施し、システム基盤管理も含めた運用管理
を行う。IT投資の局面においては、開発から運用、保守までの領域で
主に以下のような活動を行う。
−開発:運用可能性の審査、本番移行計画の審査
−運用/保守:システム運用の計画、実行、監視、および障害対応
管理
当該職種は、以下の専門分野に区分される。
●運用管理
ITサービスマネジメントの全般に関わり、リスクに対する予防処置を施
し、サービスを安定提供するための各プロセスを実施することを担う。ま
た、その実施に関わる関係者を指揮し、サービスレベル管理をはじめと
するサービス提供の責任を担う。上位レベルの技術者は運用管理の責
任者として、顧客に対してIT サービスマネジメントの統括責任を負う。
また、運用ガイドラインの策定、およびその遵守の徹底を図る。
●システム管理
共通運用基盤と位置づけられる部分について、IT 基盤の設計・構築・維
持管理を担う。
(IT 基盤とは、ネットワーク/LAN、運用管理ツール、メインフレームおよ
びサーバのハード/OS/ミドルウェアアプライアンス製品)
また、IT基盤に関するシステム受入れ基準を策定する。
●オペレーション
ITシステムを安定稼動させるため、定められた手順に沿って、ITシステ
ムの監視・操作・状況連絡を実施する。
実施内容は全て記録・保管する。
●サービスデスク
対象となるITサービスのユーザからの問い合わせ・申請等に対して窓口
機能を担う。対応内容については全て記録・保管する。

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エデュケーション

担当分野の専門技術と研修に関連する専門技術を活用し、ユ
ーザのスキル開発要件に合致した研修カリキュラムや研修コー
スのニーズの分析、設計、開発、運営、評価を実施する。
●研修企画
ニーズに対応した研修の企画設計、カリキュラム、コース、
教材作成及び実施形態(集合研修、eラーニング)を設計する
とともに、カリキュラム開発のリード、研修の実績評価及び管
理を行う。
●インストラクション
個別の研修コースにおける開発及びインストラクションを行う
とともに、運営管理及び実績評価を行う。
<想定条件>
※研修講座:同一の研修テーマを持つ複数の研修コースのまとまり
※1講座の研修コース数:標準的に5〜10コース程度から構成される

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