がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

飯の食い方 気の持ち方

森永卓郎氏。なんていいましょうか…相変わらず素晴らしいおやぢです。

まずは
エンジニアの技術力と感性が「アーティスト立国ニッポン」を築く
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=000022
いやなんていいましょうか…いいから読めって感じなのですが。

いちばん大きいのが、「めしが食える技術」です。10年前なら、何らかの技術があれば就職に困らなかった。プログラマならCOBOLを知っていれば十分。つまり、「ひとつの技術でめしが食えた」時代だったんです。ただ、それは90年代前半までの話。


現在は、「単なる技術だけではめしが食えない」時代です。図面やパソコンの前で黙々と自分の仕事をこなす。そんなふうに一生懸命やっていれば報われた時代は、すでに終わったのです。


一方で、確実な技術があり、かつもうひとつの能力を持つエンジニアには、この不況下でもしっかりと需要があります。つまり、「技術の上に何を乗せるか」が、エンジニアの決定的な価値になります。具体的にはマーケティングの知識、顧客折衝能力、ビジネスセンスなどでしょうが、結局は「アート」ですね。


ヨーロッパで「Arts」というと、技術と芸術の2つの意味があります。レオナルド・ダ・ヴィンチは、人体を解剖して骨格や皮膚の構造を知ったからこそ、モナリザを描けた。科学的な分析の上に感性を乗せたから、人を魅了する作品ができたのです。フェラーリは高度な基礎技術を持ちながら、デザインやセンスが優れているから、世界中にファンがいる。そうでなければだれも買いませんよ。あんな手の掛かるクルマ(笑)。

エンジニアには内にこもるタイプの人もいますが、強迫観念から新しいものは生まれないし、身につきません。「楽しくないことはやらなくてよい」くらいがちょうどよい。

制約はあるでしょうから、嫌な仕事がきたら一応それをこなして、時間をつくって、バレずに好きな仕事をやることです。自分で、あるいは仲間と組んでね。

エンジニアにしても、「ちょっとやってみようか」と思ったアイデアを形にできる。数多く撃っても全部はうまくいかないので、ダメならあきらめる。そう、女の子をラテンに口説くのと一緒です。いいなと感じたら思い切って声を掛けて、断られたらさっと身を引く。電柱の影からじっと見ているだけでは、いつまでたっても彼女はできないでしょ(笑)。


つぎに
エンジニアはずる賢く、そしてかわいく
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001551

人間は安楽よりも快楽を求めるということです。以前から言われてもいますが、人間が求めるものは2つあって、ひとつは「安楽」。暑くも寒くもなく、無音でも騒々しくもなく、まぶしくも暗くもなく、すべてが程よく快適な状態です。エンジニアをはじめとして多くの人はこの安楽をつくる努力をしていますが、人間をとりこにするのは「快楽」なんです。

エンジニアとしてはレベルの低いAIを使ったり、画質の劣る写真を商品にするのは耐えがたいことでしょうが、そこは発想次第です。技術は当然のように大切でも、もっと「快楽」を提供する仕組みがあってもいい。そのためには、本人がワクワクドキドキしなくてはいけない。もっととがって、わがままに、ずる賢くなって、技術の上に狂気を載せるくらいの気持ちでいたほうがいい。


なんていいましょうか…素晴らしく的を射た発言の数々。
しっかりとかみ砕いて自分のものにしたいです。