がるの健忘録

エンジニアでゲーマーで講師で占い師なおいちゃんのブログです。

設定の欠片

人々の要求に次々に答えるために高度に最適化する形で発達した魔法文明は。その恩恵をあずかれるものにとっては、すばらしいものだった。
魔法とは極論すれば「意志の力」である。
そのために。さまざまな道具に「意思を増幅するための"白紙の意思(ブランク・ウィル:BW)"」が埋め込まれていった。
初期は純粋に「力の結晶」に近いBWであったのだが。
命令解釈の柔軟さを補うために、さまざまな思考能力が付与されていった。
だが残念なことに。思考能力とともに、記憶もまたある程度、引き継がれてしまう「事故」があり、しかし素材の高価さのために、それらは通常「セカンダリ(二級品)」として流通していった。
しかし。セカンダリの検査にすら落ちるほどに「記憶を洗いきれなかった」粗悪品が存在する、といううわさがある。記憶どころか、ブランクではない意思すら残している、という、完全なる失敗品。
ただの都市伝説に過ぎないのだが・・・


トゥーヴ
Tool to sarve the person(人に奉仕するための道具)。人間が(ある程度以上の)魔法を使うために必要な道具。
現代社会における携帯電話と同じ程度、或いはそれ以上に普及し、生活に密着しているもの。ただし高額のため、一定以上上流の家柄に限られる。
形状は様々。


blank will
白紙の意思(ブランク・ウィル)。BWと略されることが多い。
domestic manから魂を抜きだし、意志を剥奪することで得られる魔力の元。
トゥーヴはBWを物品に付与することで作成される。


domestic man
家畜を意味する「Domestic animal」と人間を意味する「Man」から作られた造語。
BWの素材。
物理的に人間と等価な存在だが「彼らはBWになるために造られた」とされている。
ある程度、魂が成熟するまで(一般的には13〜16年程度)の間、特殊な地域で飼育されるほか、ある程度貧困な地域での(一応非合法なのだが通常は目こぼしされている)売買もある程度のシェアがある。